「た~まや~!」
夏の風物詩とも言える花火ですが、数千人以上集まって楽しむ大々的なものもあれば、少人数で行うことが出来る簡易的な一般向けに販売されている花火もあります。
そこで疑問に思いませんか?
なぜ、先端に紙が付いている花火と何も付いていない花火があるのでしょうか?
飾り?
引火用の導火線?
本当にそうなのでしょうか?
花火の先端に付いている紙の役割
夏の風物詩の花火、手持ち花火の先端の紙は「穂先(花びら紙)」と呼ばれ、今より脆かった着火薬が崩れて漏れるのを防ぐために、穂先をねじって固定していたのが始まりだと言われています。
「花火師の知恵が先端のはじまり!」
その後、火薬が丈夫になるに連れて崩れることがなくなると、穂先も必要がなくなりました。
しかし、中には紙がついているものが依然としてあります。
実は気になるその理由は、紙がないと寂しいということから、名残として残っています。
元々は火薬を固定する意味で生み出された花びら紙ですが、現在ではその閃いた技術を名残りとして残しているというわけですね。
花火についている紙の正しい使い方
この紙はどのようにして使うのが正しいのでしょうか?
そのまま引火材料として燃やしながら花火をつけるのが良いのでしょうか?
答えは「ちぎる」。
なぜちぎるのかというと、丈夫になった着火薬はある程度火がつきにくくなっています。
穂先に火をつけると長い時間火薬が加熱されますが、どうなるかと言うと、ごくごくまれに破裂する危険があります。
「子供がいる場合は特に注意!」
そのため花火が入っているパッケージに「ちぎって着火」と表示されています。
穂先(花びら紙)は、丁寧に切り取ってから着火する方法が正しい使い方です。先端の薄紙は保護のため。点火する時は丁寧にちぎり、筒の先端にローソクで点火しましょう。
子どもの頃からずっと、花火の先端のヒラヒラ部分は火をつけて燃やしてそれが火薬に引火して綺麗な花火が付くと思っていた人も多いと思います。
花火をする時には安全に気をつけているつもりが、肝心な部分を見落としていることも…。
穂先(花びら紙)をつけたまま点火すると途中で消えてしまい、きちんと着火出来ないこともあるため、花火をする時にはちぎるようにしましょう。
「花火の紙はちぎる!」
まとめ 花火についている紙はちぎる
ちなみに、線香花火をできるだけ長くつけ続ける方法があります。
関東の紙を使用した線香花火は下向きに45度に傾けるようにします。
接地面が大きくなるので玉が落ちにくくなります。
そして、関西の線香花火は上向きに45度傾けましょう。
同じく玉が落ちにくくなります。