「子供の頃は時間を長く感じたのに大人になった今じゃ、一年が早くて…早くて…」
子供の頃には時間が経つのが遅くて、「早く春休み・夏休み・冬休みになってほしい!」と思っていました。でも、成長すると共にわかる時間の肌感覚。
大人になってはじめてわかるその時間の流れ。
大人になると時間の流れがあっという間に過ぎていく感覚があります。
「どうして…」
不思議ではありませんか?
子供の頃の時間は長いのに、大人になるとあっという間に1年が過ぎてしまう。
「もう年の瀬…はや過ぎる…」
子供と大人で時間の違いを感じる理由は、いったいどこにあるのでしょうか?
「同じ時間の空間にいるのになぜ?」
1年を早く感じる大人と長く感じる子供の違いとは?
「どうせ気分によるものでしょ」
時間による感覚の違いは「気分によるもの」だと一般的には言われていますが、結論から言うと「気分によるもの」です。
そう、気分的なもの。
” 時空操作人 “が好き放題に時間を早めたり遅めたりしているわけではありません。時間の変化は感覚的なものです。
有名なのが「ジャネーの法則」が発動しているということ。
ジャネーの法則とは?簡単に説明
ジャネーの法則は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案しました。甥の心理学者・ピエール・ジャネが著作で紹介した法則をさします。
どのような法則なのでしょうか?
ジャネーの法則とは「主観的に記憶される年月の長さは、年少者にはより長く、年長者には短く感じる」という現象のこと。
「つまり簡単に言うとどういうこと?」
生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例するということです。
例えば、50歳の1年は50年分の1年ですよね?
でも、5歳の1年は5年分の1年ということになります。
「なるほど…、ワケワカメ((+_+)) 」
要するに、簡単に言うと、生きている長さによって感じている時間がまったく違うのはこのためであり、「情報量の多さに左右される」ということです。
5歳と言えば毎日が新鮮で新しい情報が多く入ってくる時期です。嫌なことも多く入ってくる時期です。子供はその情報量の多さから1日経てばほとんど忘れるほど、新しい情報を取り込んでいます。
次の日に友達に会ったら、昨日のことはあっさりと忘れていた!なんてことも、幼少期に経験したことがあるのではないでしょうか?
1日経てば忘れる子供と情報を持つ大人の違い
「子供は忘れやすい。1日寝れば前日のことも忘れる」
子供は、新しい情報が次から次へと頭の中に入ってくるので、印象的な物事以外は抜けてしまいやすいんですよね。
子どもが1日経つと忘れやすいのは、毎日頭の中に入るこの情報量の多さが理由です。ある程度の小さな記憶はいったん忘れないと、頭がパンクをしてしまいます。
既に情報量のある大人の脳
一方の大人はある程度の情報が既にあります。
後は過去を振り返ったり、新しい思い出に浸ったりする時間が増えることになります。
「あの頃はよかったなぁ~」
幼い頃の良き時代を思い出して、あの頃にふける大人たち。
人は未経験のものを実行しているときにはそれが強く意識に残り、時間が長く感じるものですが、慣れてしまえば時間の長さも気にならなくなります。つまり、時間が経つのを早く感じるようになります。
この情報の量によって、時間が左右されるのも要因の一つ。
例えば、知らないところに車で行く時には長く感じますが、同じ道でも帰りは短く感じます。道の風景を無意識に覚えているため、帰るときには時間を早く感じているのです。
大人になると同じことを繰り返す機会が多くなるため、慣れてしまい時間が早く感じてしまいます。毎日新鮮な情報を取り入れたら、5歳と同じ感覚の時間を過ごせるかもしれませんね。それはイコール「有意義な時間を過ごしている」ということ。
まとめ
子どもと大人は情報量の多さで時間感覚が異なる。
趣味に没頭するのも良いですし、出会いを求めるのも濃ゆく最高の時間を過ごせます。
新しいことにチャレンジをすることが、時間を長く感じるポイントです。