もののけ姫の「こだま」の正体はトトロだった!

神獣シシ神の首をめぐる人間ともののけの戦いがありました。

そしてアシタカと少女サン。

サンは人間の子でありながら深い森に棲む犬獣に育てられた 「もののけ姫」。

人間達と対峙する神々は、山犬神、猪神、シシ神たちで、 「シシ神」は人面と獣の身体、樹木の角を持つ空想上の動物ですが、自然を枯らすこともでき恐ろしい存在です。

森の神

人を寄せつけぬ深い森とタタラ場が大きな舞台ですが、映画「もののけ姫」の中には非常にユニークで印象的なキャラクターが登場します。

それは ” こだま ”

社会現象になるほどブームも呼びました。

コダマの正体はいったいなんなのでしょうか?



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もののけの森に潜む、コダマの正体


(出典:livedoor.4.blogimg.jp)

コダマは大人気なキャラクターです。

正体が気になりますが、それは意外なものでした。

「もののけ姫」に登場する「コダマ(こだま)」は、漢字で書けば「木霊」。

一種の精霊・妖精のようなもので、豊かな森に棲んでいます。そして淡い緑色をした半透明の身体を持っています。

森の中で迷ったアシタカを導いたりするため、 特に人間に敵意を持っているわけではありません。

母なる木が存在し、アシタカも「立派な木だ」と感動するシーンがあります。

コダマは森の生命力を表現するキャラクター

森が破壊されるとコダマ達が雪のように降り注ぐシーンがありますが、これは森の衰退を表現しています。

人間の破壊により森の生命力を奪ってしまう…

でも、1匹だけは生き残っているため、森の強い生命力を感じさせる深い物語になります。

こだまはトトロの正体だった!

コダマは森の妖精です。

ジブリの作品には他にもいます。

「トトロ」も同じようなキャラクターです。コダマはトトロよりずっと原始的で、太古の森「照葉樹林」に住み着く精霊になり、屋久島みたいな湿度の高い常緑広葉樹林に棲んでいます。

「となりのトトロ」は、3匹の大きさが異なるトトロが登場しますが、一番小さいトトロは推定年齢は109歳、青いトトロは679歳、大きいトトロの推定年齢は1302歳と言われています。

まるで木の樹齢のよう…

そして、このトトロの前身となるのがコダマです。宮崎監督が雑誌で「コダマは数百年後に耳が生えてトトロに進化する」と語っています。


(出典:up.gc-img.net)

こだまの子孫がトトロだった!

サンとアシタカのその後は結婚か【もののけ姫】

もののけ~たち~だけ~♪

ところで、「もののけ姫」は大自然を舞台に人間と動物の間を複雑に描くジブリ映画ですが、主人公のアシタカとサンのその後が気になります。

二人は結ばれたの?

エボシ御前の裏伝説 もののけ姫

タタラ場で女性たちを率いるエボシ御前は、都市伝説では良く取り上げられています。エボシは、タタラ場にやって来る前には海外にいたようです。

幼い頃に、異国に売られて中国で倭寇の親分に買われたのです。

そして、親分を殺して金銀を奪い日本に戻ってきました。人身売買の被害者のため、同じ境遇にいる娘たちを見て見ぬふりはできませんでした。

複雑な生き様のエボシ

もののけ姫でその後を感じさせる意味深なラスト

ラストシーンでサンは森。

アシタカは「タタリ場で暮らそう」と言っています。

2人は別れたのでしょうか?

サンとアシタカはそれぞれ別の場所で生きることを決めましたが、「文化の違いを融合も対峙も無く、共生の道を開くことができたから」だと言っています。

動物と人間は敵対し合っていた

異なる文化を持ち、異なる集団に属する者が共存せずに、それぞれの生き方を貫いたら、対立や争いを起こすことはないのです。

婚約者の存在「カヤ」

一族の長の候補でもあったアシタカには同じ村に住むカヤという人がいました。アシタカはサンと離れた後に村に戻ったのでしょうか?

カヤはアシタカを「兄様」と呼んでいました。妹ではなく婚約者。兄様という呼び方は、村全体の年長の若者を意味した呼び方です。

アシタカは、エミン族の17歳の少年で村の長になると期待されていましたが、アシタカの性格上、村に戻る可能性は非常に低いです。

アシタカが村を旅立つ時にカヤが贈った小刀は、村の女性が純潔を誓うしるしの贈り物でもありますが、アシタカは髪を切ることで「二度と村には戻らない」という明確な決意をして旅立っています。

つまり、出家の儀式

そして、カヤがアシタカに贈った小刀はサンの手にあり、それを手放した時点でアシタカにはカヤのもとに戻る意思はほとんどないと考えられます。

では、宮崎監督はなにかヒントを残していないのでしょうか?

宮崎監督はインタビューでこのように答えています。

彼らはずっと良い関係を続けていくだろうと思います。それから、サンが生きていくために、アシタカはいろいろな努力をするだろうと思います。

同時に、タタラ場の人々が生きていくためにも、大変な努力を払うだろうと。そのために、アシタカは引き裂かれて、傷だらけになるだろうと思います。それでも彼は、それを曲げずに生きていこうと思って、両方を大切にしようと思い続けるだろう。

だから、彼の生き方は、私たちが今の時代を生きていく生き方に、共通するんだと思うんです。

サンとアシタカは結婚?とその後の結末

都市伝説では、カヤが将来の結婚相手だったにも関わらず、アシタカはサンと出会って惹かれ、そしてサンに告白したことで、その後にサンと結ばれた!

元は呪いを解くための行動でしたが、断髪をして出家の儀式をした時点でカヤと結婚する気はなくなっていました。そこにサンと出会い惹かれていきます。

アシタカは呪いを解く為にタタラ場に来ましたが、最後には呪いのアザも消えて森も自然を取り戻しました。その後、サンに「タタラ場で共に暮らそう」と告げます。

また、アシタカは旅の中で侍の戦にも巻き込まれています。

もしも村に戻るとこれまでの旅で起きてきた「恨み」から故郷が侵略される可能性があります。エミシ族は何世代も同じ血縁で築き上げてきましたが、責任感の強いアシタカは村に災いが訪れると考え、戻る選択肢を考えていなかったと思われます。

そして、タタラ場ではエボシを含め村人にお世話になった恩として村の復興を手伝うのが彼らしいシナリオになります。

サンはタタラ場で暮らさないのでしょうか?

サンとアシタカは結婚しましたが、サンは森でアシタカはタタラ場で暮らし、会いたいときに会っています。アシタカは人間と動物が再び争いを起こさないように距離を保つ救世主になっているのです。

別居!

まとめ

こだまの正体はまさかのトトロだった。

宮崎駿監督が最後に出てきたコダマが、数百年後にトトロになったっていうイメージで、もののけ姫を制作していたのです。また、サンとアシタカは別居していました。

ジブリには秘密がいっぱいですね。

作品と作品が繋がっています。

日本の素晴らしい自然を体験することができる屋久島に行ってみてはいかがでしょうか?



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