電源プラグにある丸い穴は単なるデザインではありません。
便利にするための隠れた工夫がされているのです。
「プラグの先にある丸い穴は何のため?」
この穴の意味は、いったいなんのためにあるのでしょうか?
電源プラグの丸い穴は何のため?
電源プラグに空いているこの穴には、実は重要な意味があります。
経済産業省令で、125V15Aプラグの形状を規定しています。
プラグの栓刃根元から11.7mmの箇所に直径3mmの穴を開けることが義務化されているのです。
「ルールで決まっていた!」
コンセントの中に「ボッチ」と呼ばれる突起があります。
電源プラグを最後まで差し込むと、栓刃の穴に「ボッチ」が入り込む仕組みです。
電源プラグをコンセントの中に入れると、どんな感じがしますか?
しっかりと差し込んだ手応えを感じませんか?
最後まで差し込んだ事を感触で教えたり、差し込んだ後にプラグがコンセントから重みで落ちたりしないようにしています。
もしも穴がなければ最後まで差し込んだ感触が得られずに抜けてしまう恐れもあります。抜けたらまだいいのですが、中途半端に刺さっている状態では火災の原因に繋がる危険があります。
電源プラグがコンセントの中へしっかりと入っていることがとても大事です。
電源プラグに穴が空いていることで、感触的にもしっかりと差し込んでいるという安心感を得ることができます。
まとめ
コンセントが抜けないようにする穴。
コンセントが抜けないように「抜け止め」の役割をしています。
もしも穴がないと容易に抜けてしまうことになります。
これはコンセント側の金属と密着していないことを意味します。
つまり、その部分が発熱して、非常に危険な状態になってしまう場合もあります。
その不安を払拭するための穴で最後まで差し込んだ感覚と、抜け落ち防止のメリットを得ています。
ちなみに外国では穴が開いていない電源プラグがありますが、これは電源プラグの方に抜け止めの細工をしています。
電源プラグの穴は飾りではなく、工夫をした形なのです。