この世はストレス社会。
自分だけの空間から外に出るとすぐにストレスが積み重なります。
人間関係がうまくいっていない場合にはその空間が苦しい場所になってしまう…
でも、人間は集団行動の中で生きる動物。
そのため無人島で自給自足をしながら1人で暮らす強者でない限り、ある程度のストレスとは付き合いながら生きていかなければいけません。
ストレスは積み重なる。
ストレスが重く圧し掛かるたびに気分が暗くなる。
その結果、すべての行動にやる気を失くしてしまう恐れもありますが、そうならないためにもストレスを発散することが大切です。
「自分なりのストレス発散方法を持っている?」
汗を流す運動でも良いです。
好きな音楽でも良いです。
カラオケで叫んでも、もちろんOK!
しかし、中にはストレスの発散方法が見つからない人もいるかもしれません。そんなときには「アクアリウム」を試してみてはいかがでしょうか?
金魚を飼っている人は昔からいますが、江戸時代には優雅に泳ぐ姿を見ながら娯楽を感じたりしていました。最近になりアクアリウムという言葉が流行をしています。
そもそも「アクアリウム」とは、いったいどのような意味なのでしょうか?
家に水槽を置いて、色とりどりの魚を飼育するのがブームになっています。家の中で、水の中の生き物を飼育しながら見ているだけで、みんな癒やされています。
アクアリウムの意味とは
水族館が好きな人は多くいます。
水槽に入った魚を見るだけですが、なぜか多くの人たちを魅了してやみません。
そう、魚を見ることは地上とは違う。
現実世界とは異なる空間に入ることができます。
人はいつからか魚を食べるものだけではなく、飼育をする生き物として見るようになりました。
例えば「金魚」。
金魚を飼育することが庶民に広まったのは江戸時代頃だとされています。当時の水槽は4辺をガラスで覆われているものではありません。つまり、金魚は上から見て楽しんでいました。優雅に泳ぐ金魚に江戸時代の人々は心を躍らせていたに違いありません。
時代は進みます。
現代では「アクアリウム」と呼ばれる言葉が作られていますが、そもそもアクアリウムとはいったいどのような意味を持つのでしょうか?
アクアリウムは、小さな大自然を水槽の中に創ると覚えておくとわかりやすいです。「アクアリウムセラピー」と呼ばれるものがあるほど、アクアリウムは大注目をされている飼育方法になります。
魚の飼育に興味がない人でも、一度は耳にしたことがあるかもしれない「アクアリウム」と呼ばれる単語。これは簡単に言うと、「アクアリウムとは水槽の中に自然の空間を創ること」。
一般的な魚の飼育とは少し異なります。
「水槽に水を入れて魚をぽちゃん!餌を与えてはい終わり♪」
っではありません。
その一歩先に進んだ飼育方法です。
この飼育方法は「アクアリウムセラピー」とも呼ばれています。
アクアリウムで生物を育てる魅力
水槽の中に水草を育てることで「水」と「水草」、双方にとってベストな環境を作ります。そして、「魚」や「エビ」などの生き物を共に育てることで、限られたスペースの中に生態系を構築します。
あなたが作る自然の美しさと生物のサイクル環境が融合された独特の世界がそこには広がり、見るものを魅了しながら楽しませてくれます。そして、成長した水草や魚たちをみると、達成感と愛着に包まれるでしょう。
それがアクアリウムです。
自然界では川の水を利用して水草が生きています。川で暮らす生き物が糞(フン)をしますが、その糞に含まれる栄養分を水草が吸収して成長。生き物は水草を隠れ家や産卵場所にするなどして共存をしています。
このサイクルはアクアリウムでも可能です。
水槽の中に水草と生物を入れることで自然界のサイクルを再現することができます。
しかし、自然界はそもそも地球という莫大なスペースがありますが、一方の水槽は数十センチの限られたスペースの中で生態系を構築しなければいけません。
簡単ではありません。
簡単ではないからこそ面白い。
自然界のサイクルがこの小さなスペースで実現をできたとき、大きな達成感に包まれるでしょう。そして、そこがゴールではありません。その自然界を維持させることが重要であり魅力です。
あんたはその世界をつくった「神様」の気分になれるかもしれません。
「満足感」と「達成感」はストレスを軽減させることができます。成長した水草や魚たちを見ることで愛着も感じることでしょう。
アクアリウムの楽しさはそこにあります。
癒し効果のあるアクアリウムセラピー
アクアリウムは自然界を水槽の中に再現する。
一般的な水槽はガラス水槽になるため、横から観察をすることが多いです。
魚が「背びれ」・「尾びれ」をゆらゆらとのんびり動かすその姿、ろ過フィルターから流れてくる水の音、これらの効果が緊張感やストレスを抑える作用があります。
病院などにいくと水槽が置いてあるところも少なくありません。
病院は「不安」・「緊張状態」を生みやすい場所ですが、その場所には落ち着かせる効果のあるアクアリウムが効果的です。
リラックス効果の波長で心地よいアクアリウムセラピー
リラックス効果をつかさどる「シータ波」と呼ばれる脳波がありますが、心地が良いときに出るものです。眠気が襲ってきたときにウトウトしてしまいますが、このときに分泌されるものと同じです。
リラックスをしているときには「α波」が出ています。
しかし、シータ波が放出される状態のほうが心地良さを感じることができるとして、研究で判明しています。また、アメリカ・パデュー大学での実験ではアルツハイマーの患者にアクアリウムを見せることで意識改善が見られたという報告もあります。
認知症予防にも期待ができる。
魚がゆらゆらと動くさま、そして水の滴る音、これらの効果がストレスや緊張感を和らげることにつながることが判明しており、病院などでも積極的に水槽を取り入れているところが増えています。
「現在社会はストレス社会」と呼ばれるほど、多くの人達が疲れを感じています。そんな時代だからこそ、アクアリウムセラピーを必要としている人も多いのではないでしょうか。
熱帯魚の飼育は犬や猫よりも大変?
アクアリウムは水の世界を意味していますが、水を扱う飼育は大変そうに思えます。
しかし、アクアリウムで熱帯魚の飼育は「犬」や「猫」のペットよりも手間が少く散歩も必要ありません。
初期費用はかかりますが、維持費は少なくて経済的です。
なにより自分のつくった生きた世界を考えるのは楽しく、繁殖させることに成功をした場合は、命をつなぐ楽しみも増えます。
日々の社会で感じるストレスは、アクアリウムをすることで低減させることができます。魚やエビ、そして水草などが、水の心地良い音と共に癒しを与えてくれるでしょう。
ただし、アクアリウムをおこなうにあたり飼育をする対象は生き物です。魚は思いもよらない大きさに成長をする種類もいます。想定外により日々の飼育がストレスの原因になっては本末転倒です。
アクアリウムセラピーを求めるのなら、飼育をしたい生態の特徴を知ってから飼うことが大切です。
まとめ
飼育対象は生き物。
自分の思うようにいかないことも多々あります。
アクアリウムセラピーを求めているのなら飼育をしたい生態の特徴をしっかりと知ることが大切。その先に癒しが待っています。
まずは水の生き物について、いろいろと知ることが大切です。そして、その生き物を育てるための道具を準備していきましょう。