水槽内のコケ取り対策として人気の高い石巻貝ですが、寿命はどのくらいなのでしょうか?
また、卵は孵化するのでしょうか?
石巻貝の寿命
石巻貝の寿命は、半年から1年程度といわれています。
ただ、他の生体からちょっかいを出され続けるとストレスがたまり、数ヶ月で死んでしまうこともあります。
汽水域で採取した貝よりも淡水域で採取した貝の方が身体が適応したのか、淡水水槽で寿命は長い傾向にあります。
1年飼育したら新しく採取しにいき、必要最低限の石巻貝を投入するという流れを作れば、アクアリウムを続ける限りショップに行かずとも、石巻貝を毎年飼い続けるサイクルが作れます。
石巻貝 卵の孵化
石巻貝は卵を産まないのでしょうか?
実は石巻貝は卵を産みます。
無精卵は孵化しない卵ですが、有精卵の場合は孵化する可能性が高いです。
ただ、石巻貝は卵からトコロフォラ幼生と呼ばれる赤ちゃんが誕生し、ベリジャー幼生とういものになり、海水で浮遊生活をしながら成長するため、淡水環境では生き延びることはできません。
卵は孵化しますが淡水環境では成長ができないのです。
ヤマトヌマエビと似たようなものですね。
この卵は厄介なもので、レイアウトの景観を損なう原因になります。
石巻貝の卵 メリット・デメリット
石の上にご飯粒…
産み付けられた卵は水槽の壁面や石の表面に産み付けられたまま白く残ります。これは掃除をしないと剥がれませんが、卵の粘着力がすごく強いので剥ぎ取る感じになります。
また、ガラス水槽内のガラス面に産み付けられると「ぶつぶつ」とした米粒のように見えるためとても気になります。人によってはこの卵が気持ち悪く見えることもあるようです。
石巻貝はコケを取る能力が素晴らしく、ある程度の大きさがある魚とも混泳できるため重宝されています。しかし、卵を産み落とすことで見栄えを損なう、またその卵は吸着力が強いというデメリットがあります。
「メリット」
- コケ取り能力が高い
- 大き目の魚とも混泳可能
「デメリット」
- 卵により景観を損なう
- 卵の粘着力が強く取り除きにくい
- ひっくり返ると起こさないといけない
まとめ
石巻貝はコケ取りで便利ですが、一長一短。
生き物を飼うことはそう簡単ではありませんね。
また、最近ではカラーサザエ石巻貝も人気を集めています。