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ガラス水槽で赤玉土が使われない理由

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外で飼育をするビオトープには赤玉土が最適です。赤玉土は弱酸性に水質を傾ける特徴があります。弱酸性の環境を好むメダカの飼育に適しています。

また吸着力も高く、水の透明度を維持しやすい特徴もあります。

しかし、ビオトープ環境では赤玉土を使用しているのも見るのですが、室内水槽で赤玉土を使用しているのはあまり見かけません。

室内水槽で使われない理由はどこにあるのでしょうか?

ガラス水槽で赤玉土が使われない理由

園芸をしていると必ずといってよいほど知っている基本用土が「赤玉土」です。観賞魚用のソイルは3Kg800円ぐらい、8Kg2000円~3000円ぐらいします。

赤玉土は10Kg300円~500円ぐらいで安く入手できます。

屋外飼育で赤玉土を選ぶ理由はたくさんあります。

  • 飼育をする生体に適した水が作れること
  • 水を透明にすること
  • 価格が安いこと。

低床を敷くことでそこにバクテリアが住み着く。生体に有害な物質を分解してくれるため水換えをせずとも、ほぼ放置した状態でも生かすことが可能です。

観賞魚用のソイルは加工する過程があるので価格が上がりますが、それでもやはり高い印象です。ソイルは消耗品。丸い玉がつぶれたら取り替える必要があります。

値段が大きく異なる双方。

値段が安い赤玉土を室内の水槽にいれたくなります。ソイルは弱酸性に傾けますが、赤玉土も同じく弱酸性に傾けます。

赤玉土を使わない手はありません。

そして赤玉土にもソイルと同じように多くの微生物が住みつきます。有機物を分解しながら植物・魚・エビの成長を助けてくれる。水草を含めた生体の過ごしやすい環境を作ることができます。

しかし、室内水槽で赤玉土を使っている人はいません。

いったいなぜ?

赤玉土はソイルとほぼ同じ性能があるのに…

赤玉土のガラス水槽のデメリット

実は屋外と室内では大きな違いが存在します。

赤玉土を外で使うのは最適ですが、室内飼育の横から見るタイプのガラス水槽に赤玉土を入れるのはデメリットが多いため、ガラス水槽での室内水草育成や魚類育成においては、赤玉土を全くといっていいほど使用されていないのが現状です。

ホームセンターなどで赤玉土を購入します。

屋外飼育の場合は赤玉土を数十回水洗いをして汚れや濁りを取り除き底床として敷き詰めていきますが、ガラス水槽の場合はそうはいきません。

タライに入れて30回ぐらい水洗いを繰り返してもまだ終わりません。

っというのも、一時的な強い濁りは時間の経過とともに解消されていきますが、どうしても細かい粉塵が含まれているため、ろ過フィルターの水流などにより舞い上がってしまうのです。

舞い上がった粉塵はろ過フィルターに吸い込まれますが、フィルターをすぐに目詰まりさせてしまったり、ろ過能力の低下を引きおこす要因にもなります。

屋外飼育の場合は、「レイアウトをほとんど動かさない」・「上から見る」・「フィルターをほとんど使用しない」環境の人が多数を占めるため、問題なく赤玉土が使用されています。

フィルターにより巻き上げられる可能性がある場所にレイアウトとして石や流木などを置くことで、赤玉土に直接水流が当たることを回避できるため問題は解消されますが、魚などが泳ぐ際に吹き上げることもあります。

また、赤玉土は少し粘り気があるため、赤玉土を投入した時や水換えで巻き上げられた場合は、ガラス水槽の壁に藻のように張り付きます。苔取り用の道具か手で取るしかありません。

赤玉土にも大玉や微玉など複数種類ありますが、微玉は見た目が良いものの、大玉よりも吹き上げられる可能性が高くなります。

これらのメンテナンス性を考えたデメリットから、ガラス水槽で使用している人はあまりいないのです。ただ、赤玉土は吸着性に優れているため、水を透明にさせる力はすごいものがあります。

ソイルと赤玉土の違い

ガーデニングの場合でも、赤玉土は水やりなどによって徐々に形が崩れていきますが、その現象は水中でも同じように起こります。

水中は重力の陸上と違う水圧がかかっているために重力のある水上以上に崩れやすいものとなってしまうのです。崩れた土は通水性が悪くなるため、植物の根に酸素が行き渡りにくくなるなどの障害を引き起こすと共に、悪いバクテリアが繁殖しやすくなります。

これらの赤玉土のデメリットを改善したものがソイルです。

ソイルは赤玉土の欠点である濁りと崩れを防ぐために焼土加工をして、水草に必要な「栄養分を含むもの」・「汚れを吸着させるもの」があります。

赤玉土は安価で水質を弱酸性に傾けることができるため、弱酸性を好むメダカの飼育には欠かせません。

しかし、赤玉土は園芸用・菜園用などで使用されることを前提にしているため、水に浸けると濁りなどが浮遊しやすくなります。

外で横から見るガラス水槽を使用することはあまりないと思うので、屋外飼育では赤玉土を使うと安価にビオトープが始められます。

逆に室内のガラス水槽で赤玉土を入れて飼育をする場合は、赤玉土を噴き上げないように掃除など少し手間がかかります。

まとめ

ちなみに赤玉土は粘り気があるので、ミナミヌマエビはその粘り気で動けなくなることがあります。

できる範囲で赤玉土を洗っておくことが必要です。

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