「屋久島の森の中で写真を撮ると、不思議な白い玉、精霊らしきものが写る」と話題になっています。
屋久島と森の精霊といえば、「もののけ姫」の世界が頭に浮かびますが、果たしてその正体とはなんなのでしょうか?
屋久島の森を守る精霊、木霊(こだま)とは
宮崎駿監督の映画「もののけ姫」に登場している「木霊(こだま)」は、木の精霊・妖怪で古来より知られています。
日本最古の古事記に登場する「木の神(ククノチノカミ)」は、この木霊を示しているともいわれています。
もののけ姫の舞台は、鹿児島県の屋久島にある奥深くの森。
実は、カメラでこの森を撮影すると「木霊によく似た謎のものが映る」と話題になっています。
山に向かって叫ぶと声が戻ってきます。
山彦(やまびこ)は「こだま」とも言われていますが、木霊の仕業だと言われています。
しかし、少しだけ意味が違います。
山彦は山の神様が答えているのに対して、木霊は木の精霊が答えています。昔の人は山に向かって声を出すと声が戻ってくるこの不思議な現象が、神様か妖怪の仕業だと考えていました。
屋久島の森に映るオーブは木霊か?
木霊は肉眼で見ることができませんが、カメラを通して見るとみることができるかもしれません。オーブのように偶然映り込むことがあります。
(machiukezoo.biz)
「目まである!これは実写版こだま!」
屋久島にいる木霊の正体とは
木霊の正体は、カメラによる光学的な現象によるものだという意見もあります。
カメラレンズと光の関係
木や草についている水滴が光を反射し、その光がフラッシュを炊いたレンズを通じてカメラに表示をされているという説があります。
屋久島は九州で一番高い山になるため雨が降りやすく、年間降水量は東京の約3倍に相当します。
観光客が屋久島に足を運ぶ日も雨の日、または木草に水滴がついていることが必然的に多くなるのです。
目や口のように見える模様も、水の粒が凹凸になるため、光の屈折により黒い部分が目や口に偶然見えてしまいます。実際に屋久島で撮影される木霊は、雨の日や雨上がりの日が多いようです。
ただ、心霊現象が多発する場所では、雨に左右されずにオーブが現れることがあります。
また、心霊映像では不規則に動くオーブもあるため、光の反射だけでは説明がつかない事象もあり、あくまでも屋久島で見られる雨の日に発生しやすいオーブはひとつの説になります。
屋久島の森には本当に木霊がいて、美しい森を守っているのかも知れません。
まとめ
雨の日には「こだま」に会えるかも?
屋久島にはこだまがいます。
美しい自然を守るために見守っているのかもしれませんね。