富士山は日本で一番高い山として知られ、富士山で一番高い場所は「剣ヶ峰」ということころになります。
「その高さは実に約3,776m!」
日本一高く美しい富士山は、なぜ3,776mの高さを手に入れることが出来たのでしょうか?
また、この富士山は高さが本当は違うとの話もあります。
これはいったいどういうことなのでしょうか?
富士山の高さが3776mになった理由とは
広大で美しい日本を代表する富士山。
結論から言うと、昔、富士山はもっと高い山でした。高い山から低い山へ変化した富士山ですが、そうなると気になるのが、なぜ現在の高さになったのかということ。
その前に富士山について今更ながら簡単におさらいしてみましょう。
その中で答えが見えてくるかもしれません。
日本人のみならず最近では外国人も多く訪れている富士山。この富士山に安全に登ることができる期間は、7月の上旬から9月の中旬までの2か月間。この2か月間になんと約30万人以上が毎年富士山に登ります。
なぜ人は山に登るのでしょうか?
「そこに山があるから!」
富士山のデータ
- 富士山(「剣ヶ峰(けんがみね」)の高さ:3,775.63m
- 山頂の気温:1月の平均マイナス18.5℃/8月の平均6.0℃
- 最低気温:マイナス18.5℃
- 富士山の山頂でお湯が沸騰する温度:約90℃
- 山頂の気圧:約0.65気圧
「入口~1合目 登山時間/2時間15分」
- 1合目~3合目 登山時間/50分
- 3合目~5合目 登山時間/1時間
- 5合目~6合目 登山時間/20分
- 6合目~7合目 登山時間/1時間
- 7合目~8合目 登山時間/1時間30分
- 8合目~頂上 登山時間/1時間30分
知っていましたか?
実は富士山では気圧が地上とは異なるため、お湯の沸騰が100℃ではなく、約90℃になります。
面白いですね。
富士山は、海辺から山頂まで続くひとつの大きな山ですが、海辺からその高さが始まり4つの火山で構成されていると言われています。
富士山の歴史としては、10万年以上前に小御岳火山が誕生し、その後、古富士火山、新富士火山の2世代にわたる噴火活動が発生。それにより美しい円錐形をした現在の富士山が形作られました。
また、最新の調査によると、小御岳火山の地下に更に古い「先小御岳火山」があることが明らかになっています。
富士山3776メートルの歴史とは
富士山の高さは3,775.63m、四捨五入して3776メートル。
この数字が公式になっています。
実はかつては3776メートルではありませんでした。
「富士山は昔はもっと大きかった!?いったい何メートルなの?」
1885年の公式記録によると、富士山の高さは3778メートルでした!
知っていましたか?
関東大震災で低くなる富士山
120年以上前に起きたある出来事で低くなってしまった可能性があります。
約120年前の日本でなにが起きたのでしょうか?
そう、関東大震災です。
1923年9月1日、相模湾北西沖を震源として発生したマグニチュード7.9の大地震で、関東全域に史上最大級の被害を与え、10万人近い人々が亡くなりました。
2011年の東日本大震災のときには2万人ほどが亡くなっています。比較すると凄まじい被害の規模がわかります。
この大地震で、震源地からほど近い富士山では地殻変動が疑われました。
1926年に再調査をしたところ、なんと現在の高さ3776メートルになっていたことが判明!
「地震による地殻変動?崩落が原因?」
真意は定かではありませんが、2メートルも低くなってしまっていたのです。逆に富士山は現在よりも2m高かったのです。
これ以降、現在に至るまで富士山は低くなっていません。
まとめ 関東大震災で富士山は2m低くなった
地殻変動で低くなったと言われています。
ただ、そもそも120年前の話です。
単純に「測り間違い」だと主張する人もいます。
技術が向上することで長さや高さが変動することは多くの事柄でこれまでにもよくあるため真相は不明ですが、地震で低くなっていも可笑しくありません。
っとはいえ、富士山3776メートルという今の高さも、この先「測り間違い」と言われる日が来るかも知れません。
現在は3776メートルが富士山の公式な高さです。