世界でも珍しい無人機械、それは自動販売機です。
「日本の治安の良さに外国人もビックリ!」
人もいない、監視カメラもない田舎にも設置されており、世界の人から見たら治安の良さに驚く人が多くいます。
その日本人には馴染みの深い自動販売機ですが、コイン以外にもお札を入れる所があります。そこでお札を入れると、すんなり入るお札もあれば、戻っくるお札もあります。
「いったいなぜ?」
全国で設置されている自動販売機、中身も多種多様で食べ物から日用品まで何でも買えるため助かる人も多いです。
ところが自販機にお金を入れても受け付けてもらえず戻ってきてしまう場合があるので、仕方なく他のお札に変えてみる人も多いのが実情。それでも戻ってくることがあります。
「うぁぁああ!!」
ってなりますよね?
なぜ認識せずに戻ってくるのでしょうか?
自販機で入るお札と戻るお札の違い
自動販売機は無人で販売しているので、何かトラブルがあったらすぐに対応することができません。
そのため、自動販売機は対面販売よりも汚れや破損等に厳しく管理されています。
お金はこの世の中でグルグル回っていいますが、その回っていく中でお札も当然劣化します。自動販売機にこれらの劣化したお金を認識させることは簡単ですが、この認識幅を大きくすると「偽札」までも通過させてしまう恐れがあります。
そこで、偽札を弾くためにセンサーを厳しくしています。
しかし、そうなると今度は劣化したお札が使えなくなる可能性が…。
「どうしたらいいのか…?」
次にあげられます。
日銀、紙幣取り替えの役割
あなたのお財布の1万円はどのような状態ですか?
一般的に1万円は寿命が4年~5年ほどと言われています。五千円券と千円券では、つり銭などでやり取りされることが多いため、傷みやすいこともあって、1~2年程度となっています。
そこで日銀が新札との入れ替えを進めているのです。
紙幣のバラつきを少なくするために入れ替えられており、比較的綺麗な紙幣だけが現在流通しています。
「日銀が新札に交換していた!」
ATMを通したら折り目があちこちに付いて汚れた紙幣は出てこないと思います。汚れはなく、折り目があっても縦に一本二つ折りの線だけがほとんどです。
ここで問題が発生。
センサーを精密化したことにより、劣化した紙幣に類似した偽札を拒絶することができるようになりましたが、それと同時に少々の汚れやシワがある本物の紙幣さえも拒否され弾かれる可能性が出てきたのです。
「これは困った…」
結果、すんなり入るお札と戻ってくるお札の違いの差が生まれました。
偽札防止の厳しいセンサーのため!
自動販売機の識別方法として、自動販売機では入金や釣り銭払い出しなども含めてすべてコンピューターで管理されています。
お札の判別には2種類の光が使われている!
お札を投入口に入れると、まず可視光が上下から当てられ、光のはね返り具合で図柄をチェック。
さらに、赤外線が上から当てられ、光の通り具合で材質をチェックして正式に発効された日本円であるかを確認します。
「しわくちゃになったお札」と「大きな画が書いてあるお札」など汚れがあるとセンサーが反応して戻って来てしまいます。
これは逆にセンサーが通るところ以外は折れ曲がっていても汚れていても認識してすんなり入ることを意味します。
ちなみに、縮んだお札も弾かれます。
硬貨の仕組みは?なぜ戻ってくるの?
硬化はどうなのでしょうか?
自動販売機の硬貨判断装置は、硬貨の重さ・厚み・穴の有無で金種を判断しています。そのため新しい硬貨を基準に作られている自動販売機に古い硬化を使うと戻ってくることがあります。
逆に、古い硬貨に適用された自動販売機だと新品のお金は使用出来ず戻ってくることに…。そして、汚れてたりするとセンサーに誤差が生じてしまうためこれも弾かれてしまいます。
この場合は汚れている硬貨を酢やレモン水などに漬けておくと綺麗になるので試してみましょう。
ただし、自販機のタイプによっては紙幣識別の精度や挿入口の形状などが異なり、綺麗にしても今日では精度も向上しているため弾かれる可能性はあります。
また、すり減る場合も弾かれます。
硬化は年々使用されているとすり減るのです。
自動販売機でお金を認識しやすくする方法
どうしてもそのお札を使用したい場合は、手でシワを伸ばすようにぺったんこにしたり、お札を息や手の中で温めてシワを伸ばしてから入れると読み取る確率が少しだけ高まります。
この他にも、乾いた布で汚れなどを拭くと高確率で入るようになります!
それでも入らない場合は、お札自体のサイズが変わっている可能性が…。
お札は紙で出来ているため縮んでしまっているかも知れません。
ちなみに、同じように紙幣を識別する、銀行にある現金の扱いが専門のATMでは、超高精度の識別機が使われているため、識別率・受付率ともに100%に近い読み取りを実現しています。
「自販機に入らないお札もATMでは認識する!」
まとめ
お金の劣化で自動販売機は読み取らなくなる。
人の脂により認識しないこともあります。
お金は世間を回るため脂が付着していると内部の識別センサーが認識できずに戻るのです。布やハンカチなどで軽く拭いてみましょう。
日銀では使えなくなったお札、裁断により発生する裁断屑については、現在、約7割が住宅用の建材や固形燃料、トイレットペーパー、事務用品などにリサイクルされています。
それ以外の裁断屑は、一般廃棄物として各地方自治体の焼却施設において焼却処分されています。
可能な限り資源を大切にしていました。