社会人の必需品ともなる腕時計。
忙しい時間に追われているといつの間にか大事な時間が過ぎていたなんてこともよくあります。
そこで大事な時間を見過ごさないように、すぐに時間を確認出来るようにする腕時計ですが…
何かに気づきませんか?
よく見るとその文字盤、男性は外側を向き、女性は内側を向いています。
「なんで?」
その違いはいったいなんなのでしょうか?
腕時計を左腕につける由来・理由
そもそも腕時計は持ち運びが出来る懐中時計を、腕に巻きつけたことから生まれています。
戦争で兵士がいちいち懐中時計を懐から取り出さなくてすむように考えだされたことで、その頃の懐中時計の動力が「ゼンマイ式」でした。
ゼンマイというレトロ感が最高ですね。
かつての腕時計は、ネジを手で回して動かしていました。
ゼンマイを巻き上げるリューズ(腕時計の横にあるクルクル回すネジ)は、懐中時計を腕に巻くと、リューズが巻きづらかったので右側に移動したのです。
これにより左手に付けていると、右手で簡単にリューズを巻き上げることができました。
その名残から一般的には左手に腕時計を付けるのが常識になりました。
腕時計の文字盤が女は内側、男は外側の理由
女性は内側に、男性は外側に向けた腕時計の文字盤、その理由は日本の歴史に隠されています。
日本がこれまで続けてきた歴史の男女関係は「男尊女卑」。
男性を重くみて、女性を軽んじる風習がありました。
「昔の日本では腕時計と言うと高級品」
これは社会に出て行く男性が一人前の大人として見せる重要なアイテムでした。
そして、女性が腕時計をして文字盤を外側に向けていると…。
「あの女は偉そうだ!女らしくしろ!」
…、そう言われかねない社会。
目立たないように控え振る舞う為に時計の文字盤を内側に向けるようになりました。今でもその名残が残っているのです。息苦しい世の中を生きていくための女の人の知恵だったのです。
また、男性の場合は右手に腕時計を内側ではめると、ズボンを着る時にベルトなどの金属部分と腕時計のガラス部分が接触して、最悪、傷が付いたり割れる危険があります。このことも考慮して内側よりも外側が理にかなっています。
授乳のため、女性の時計は内側
仮説はもう一つあります。
日本人の女性は昔、着物を着て生活していましたが、子どもに授乳をする場合は着物の脇の部分が開きます。そこから服を脱がずに母乳をあげることができました。
ところが時計の文字盤が外側を向いていると脇を上げてしまうため胸が見えてしまします。
そのことが「はしたない」と言う気持ちから、時計の文字盤を内側に向けて脇をしめるようになりました。
まとめ
内側時計の女子はかわいらしく見える。
今では男女関係なく好きなように、見やすい面やファッションセンスも考えて、内側・外側自由に付けられています。
女性が内側に付けた腕時計で時間を見る場合は、ひじを外に向けずに時計を見ることができ、女性らしいしぐさになります。男性は袖をズバッ!っと前に出して肘を折り曲げて見るので、かっこいい男性らしいしぐさになります。
好きなように楽しみましょう。