耳垢が乾いている人と湿っている人がいます。
指を軽く耳の穴の中へ入れてこちょこちょ。
その手を見てみると湿っていますか?
「耳の中が湿ってる人と湿っていない人がいる!」
耳垢は耳の内部の皮膚から新陳代謝によって剥がれた皮膚です。
古い皮膚を耳の外へ向かって少しずつ押し出しています。
なぜ、この耳垢が湿るのでしょうか?
耳垢が乾く人と湿る人の違いの差とは
内側から外側に向かって皮膚が次々と剥がれていきますが、これが「垢」になります。そして、耳の奥の耳垢腺から出る分泌物が混ざり「耳垢」の完成です。
その耳の中には「線」があります。
耳垢腺は、ワキガでおなじみ「汗腺の一種」であるアポクリン腺と同じです。
「アポクリン汗腺」は、脇の下にも集中的に存在していますが、ここから分泌される汗に含まれる成分が脇の皮膚や脇毛に住んでいる細菌に分解されて臭いを発生させます。
「これがいわゆる”ワキガ”!」
ワキガはフェロモンを出していることでも知られています。あの臭いがフェロモンだなんてびっくりですね。
「ちょっと待ったー!!耳垢線も汗腺の一種ということは!?」
そう、この耳垢もフェロモンを出しているということになります。脇と耳でフェロモンを出しているのです。耳垢が乾燥している人はフェロモンをあまり出してない状態で、逆に湿っている人はフェロモンを出している状態です。
日本人の70~80%が乾性の耳垢を持っており、湿性の耳垢は少数派のようです。
耳の中は湿っていましたか?
どちらの区分でしょうか?
湿っているのなら日本人としてレアな存在です。
天然記念物です。
乾いている人よりもモテているかも知れません。
ちなみに、白人では90%以上、黒人は99.5%が湿性の耳垢を持っているといわれています。日本とは逆ですね。
日本人で乾性耳垢を持つ人は、大陸からやってきた渡来人。対して湿性耳垢を持つ人は、もともと日本に住んでいた人。っという説もあります。
耳垢の必要性
そもそも耳垢は必要なのでしょうか?
耳垢は、耳の中を保護する役割があります。そして、少なからず乾燥している人も耳垢は湿っています。これは脂分で乾燥から守る働きがあるためです。(湿っている人に比べるとバリア効果は低くなりすが…)
また、耳垢は弱酸性でリゾチームなどが含まれているため殺菌効果があります。
「耳垢は必要なもの!」
アポクリン腺の活動
アポクリン腺の活動は第二次性徴を境に変化します。
成長期には活動性が高いため湿っている耳垢になりやすい傾向がありますが、成長期を過ぎると汗の分泌量は低下するため、それに伴い耳垢が乾く人が多くなります。
ただ、アポクリン腺の量によっては成長期を過ぎてもそのまま湿っている人もいます。もちろんその逆もいてずっと乾いている人もいます。
まとめ
耳垢からフェロモンがでる。
耳の中はとてもデリケートになるため、掃除はあまりしないようにしましょう。
エチケットを考える上では耳掃除が大切ですが、生き物学的に見ると、耳掃除は必要ないとされています。周囲の音が聞き取りにくい場合には補聴器のアイテムを使うのも良いです。