みかんは冬に旬を迎えますが、夏みかんがあります。
「夏のみかん」なので夏に収穫をすると思っていませんか?
ところが、夏かと思いきや冬に収穫をしています。
夏みかんの収穫を冬にやる理由とは
夏みかんの収穫は冬になります。その理由を見ていきましょう。
収穫したばかりの夏みかんは、このままの状態だと非常に酸っぱいです。
夏みかんの酸度は1.3度ですが、収穫したばかりの酸度は1.82度になります。
「酸っぱい!甘いみかんが食べたい!」
酸っぱい食べ物として有名なレモンの酸度が約2度になるため、その酸っぱさが想像しやすいと思います。
では、この酸味をどのようにして抑えることができるのでしょうか?
実は、夏みかんは酸度を減酸するために、貯蔵庫などに入れて寝かせています。冬に収穫をして、酸味を落としてから夏に販売をしていたのです。
収穫された夏みかんの特徴とは
収穫された夏みかんは生存本能によって、果実に含まれたクエン酸を消費します。
数ヶ月間寝かせることで、旬の初夏には減酸によって、酸度がほどよく低下します。
「夏に収穫すると酸っぱい!冬眠させて甘くする!」
まとめ
酸味を抑えるため。
貯蔵庫にいれないでそのまま夏まで木に付けていたら良いのではないでしょうか?
っと思いがちですが、初夏まで樹になったままにしておくと、春先に芽や花をつけてしまいます。すると、そっちにたくさんの栄養分が流れてしまうのです。
美味しくて甘い夏みかんは作るには、冬のうちに収穫して寝かせておく必要があります。
夏に食べたみかんが酸っぱい場合には、ひょっとしたら夏に収穫されたみかんかも知れませんね。