ファミリーレストランや少し豪華なディナーを楽しみたい食事タイムに、食事用のテーブルナイフが肉料理などで出されます。
「ナイフの先端が丸い!」
なぜ、テーブルナイフの先が丸くなっているのでしょうか?
何か意味がありそうですね。
テーブルナイフの先が丸い理由とは
食卓用ナイフの先が丸い理由を見ていきましょう。
ナイフをよく見ると、ナイスの先が丸い形になっています。実は意外な理由があるのです。
ナイフを爪楊枝にする文化があった
フランスの料理書では、1630年頃までナイフは尖っていました。当時は公式の場でも、ナイフで歯を掃除する人が後を絶ちません。
「ナイフを爪楊枝のように使っていた!」
その姿に見かねたルイ13世の宰相リシュリューは、来客をたしなめる訳にもいかなかったので、給仕長に命じてナイフの刃を丸くしたのが始まりだといわれています。
そして、1669年に「いかなる地位にある者でも、先の尖ったナイフを刃物商のところに持って行き、それを丸くすること並びに刃物商は尖った先のナイフを製造したり、売ったりすることを禁じる」と言う政令を出しました。
西洋の人々は、一本のナイフで狩りをしたり、獲物を切り分けたり、食事にも使っていました。
いちいち食事用のナイフに取り換えたりはしていなかったのです。それに、昔は肉を直接ナイフに突き刺して食べたりしていたので、ナイフの先は尖っている方が都合がよいでした。
ディナーの席についても彼らのナイフは尖った刃先のまま。貴婦人たちも、男たちが食卓で歯をグリグリしてるのをあまり気持ちの良いものとは見ていませんでした。
「むしろ不快に思っていた…」
そんな時にリシュリューが立ち上がり、そのやり方に賛同する人が続出。
リシュリュー型のナイフを注文するのがブームになります。
まとめ
歯の汚れとりを防ぐため。
17世紀以降から食卓用ナイフの刃先は丸くなっていきました。
日本でも同じようにテーブルナイフの先が丸いのは、テーブルマナーでフランスやイギリスを手本にしているためです。
ナイフで口の中をぐりぐりしないように先が丸くなりました。