何かを辞めるときに「~をたつ」と言いますが、漢字では「絶つ」と「断つ」がよく用いられます。
どちらでもよいのでしょうか?
絶つと断つの意味と使い分け
「絶つ」と「断つ」はどちらも何かを切る意味合いがありますが、使い分け方が異なります。
漢字では「絶つ」と「断つ」がよく用いられます。それぞれの意味を見てみましょう。
「絶つ」の意味とは
「絶つ」は、これまで続いていた物事や関係などを辞めることを意味しています。
終わりにすること。その繋がりや縁を完全に切る「絶交」の意味です。「絶交」の漢字も「絶」が使われていますが、絶交は完全に縁を切り絶つことです。
絶つは、繋がりや物事などを終わらせる際に用いる言葉になります。
- 消息を絶つ
- 命を絶つ
- 連絡を絶つ
- 絶縁・絶交
- 望みが絶たれる
「絶つ」の意味は、「断つ」と似たような意味を持つ言葉になるものの、抽象的・永続的な表現として使われています。「命が絶つ」や「消息を絶つ」など再開、復活することが永遠にない状況に使われます。
「断つ」の意味とは
断つは、これまで繋がっているものを切り離す意味があります。 切断や、さえぎったり、やめることの意味を持ちます。
つまり、続いてる事柄を一時的に辞めること。
目の前のことをいったん中止するのが「断つ」の意味です。
いつか再開するときに使う漢字です。
- 断食
- 断髪
- 中断
- 断章
一般的に「断つ」の意味は、続いてきた物事をいったん辞めるという表現に用いられます。
いったん辞める意味のため、いつかは再開をする含みを持たせることが出来ます。断食はもちろんのこと、断髪も髪はいつか伸びるので「断つ」の表現になります。
まとめ
絶と断は意味が異なる。
使い方がぜんぜん違います。
間違わないようにしましょう。