冬に食べたくなる「おでん」。
家庭で作るとき格段に美味しくなる具材の入れ順があることを知っていますか?
「おでんを入れる順番で美味しさが変わる?」
寒い季節が来ると食べたくなるおでんは、家で作ると具に味がしみていないこともあります。味をしみこませようと煮すぎると、煮崩れを起こしたり固くなったりしてしまうこともあるので、実は難しい料理でもあります。
そのおでんは、入れる順番により美味しさが変わると言います。
おでんを美味しくする入れる順番
おでんを家でも美味しく食べる良い方法はないのでしょうか?
実はあります。その方法は、おでんを入れる順番に気をつけましょう。格段に美味しくすることができます。
おでんを入れる順番
おでんを美味しく食べるためには、おでんを入れる順番がポイントです。
- 大根 …最初に大根を入れましょう。面取りと、十字に切り込みを入れて味を染み込ませやすくしておきます。
- たまご …好みはありますが、おでんのたまごは固めに茹でるほうが美味しいです。殻をむいて投入!
- こんにゃく …続いてこんにゃくも入れます。こんにゃくも切り込みを入れて、味がしみこみやすくします。
- じゃがいも
- 揚げ物(きんちゃく)・練り物など
ワンランク上のおでん順番
味の染み込みやすさや硬さとは違う、おでんの具材を入れる順番のルール。
- 大根
- ちくわぶ
- こんにゃく・しらたき
- ロールキャベツ
- ここで1度煮込みます
- さつま揚げ
- 魚の筋
- つくわ・ごぼう巻き
このようにお鍋に入れる順番を変えることで、美味しいおでんが完成します。
「味を吸いこむ具を入れた後に、味を出す具」に重点を置き、味を吸う食材はだし汁を吸いやすくする為、最初から煮ておきましょう。
味を吸う具を入れて煮立ってから、味を出す具を入れて煮るようにします。ちなみに練り物は食べる15分程前にいれるとちょうど良くなります。
冷ますとさらに美味しいおでんへ!
おでんの具、たねにだし汁をしみ込ませるには長時間煮込む以外に冷ます時も重要です。
だし汁で2時間20分煮込んだ大根と、20分煮て2時間冷ました大根のうまみ成分「グルタミン酸」を比較した研究では、2時間煮た大根よりも20分で煮た大根の方が1.4倍多かったという結果もあります。
たねとなる素材を加熱するとこれらに含まれる空気や水分が膨張を起こします。外に逃げようとする力があるため素材の中にうまくだしを取り込むことができません。
でも、火を止めて冷ましていくと、空気や水分が出ていった後の表面の隙間に、だし汁が吸いこまれます。煮込んでいるよりも冷ますときの方が味が染み込みやすいのはこのためです。
鍋に蓋などをしてじっくり時間をかけて冷ますほど良く染み込みます。
アクアリウムをしている人で流木を水槽に沈めるために鍋で煮ている人もいますが、同じような理由です。
木を煮ることで木の細胞が膨張します。そのまま沸騰を数十分続けて、その後に冷ますことで抜けた空気の中に水分が入り込んで浮いて沈まなかった流木が沈むというわけです。
まとめ
最高のおでんを食べる。
おでんを入れる順番・冷ましてから食べると、最高に美味しいおでんと「こんにちわ」ができます。