子供の頃は泣きたいときに泣きます。お菓子を買ってもらえずに道路に寝転んで泣いた経験を持つ人もいるのではないでしょうか?
人は成長します。
思春期に近づくとなぜか泣くことが少なくなりました。嫌なことがあっても、感動することがあっても、涙が出ることを無意識に我慢しているのでしょう。
人は成長します。
大人になりました。
するとなぜだか鼻がじわじわしてきて涙がすぐ出るようになってしまいました。感動するドラマ、映画、嫌なこと、簡単に涙が出るようになりました。
こういう人生の流れを感じている人は多いでしょう。
なぜ、人は大人になると涙もろくなるのでしょうか?
年を重ねると涙もろくなる原因の理由とは「共感」にあり
あの映画で子供の頃には出なかった涙が、年を重ねると自然と涙が出てしまうのはなぜ?大人になるとなぜ涙もろくなるの?
涙には大きく分けて2種類の涙があります。
- 目を乾燥やゴミから守る保護機能ための涙
- 感動など、気持ちが動いて出る涙
ゴミから目を守るための涙は、年齢に関係なく出てくる涙ですが、後者の感情に左右される涙は大人になると出やすくなります。子供の頃は「嫌」という感情から出やすいですが、「感動」という感情では出にくいです。
しかし、大人になると「嫌」の涙に加えて「感動」したときにも涙がでやすくなります。
年を重ねて涙もろくなるのは、感情が刺激されて分泌される涙のほう。
年を重ねることで脳は共感力が高まります。感情が沸き起こるためには自己投影や共感が必要です。
要するに、年齢が高いほうが世の中の経験を積んでいるため、あらゆる場面で自分と重ねやすくなり、共感したことで涙がでやすくなるのです。
脳に歯止めが利かない
自分の経験してきたことを無意識に物語りの中に入れ込むことで共感。その共感した感情で自分のことと捉えて涙がでやすくなります。
加えて、脳のブレーキが緩んでいることが原因としてもあげれるのです。脳のブレーキとは、感情を抑制するための力のこと。
この感情を抑制する働きは「前頭葉」の部分にあたります。前頭葉が感情をコントロールし、脳にブレーキをかけているのは20代前半まで。その後は少しずつ感情をコントロールする力が弱まっていきます。
この結果、感情をコントロールする力よりも、共感する気持ちのほうが強く出てしまうので涙もろくなります。
まとめ
涙もろい人は人生の経験が多く、人としてとても優しい感情をもっていると言ってもいいかもしれませんね。