遠出をするときに便利な乗り物が自動車。
さらに遠くへ行きたいときには新幹線、そしてさらに遠くへ行きたいときには飛行機を使うなど、現在ではさまざまな乗り物があります。
ところで飛行機に乗ると、湿気を感じなくなりませんか?
異常とまではいかないものの、飛行機の中がなんだか乾燥していると感じたことはないでしょうか?
なぜ、飛行機の中は乾燥しているのでしょうか?
飛行機の中が乾燥している理由とは
飛行機に乗ると乾燥していると感じたことがある人は多いのではないでしょうか?
乾燥肌の人にとっては困った空間です。
肌が乾燥するとカサカサになるだけではなく、痒みも出ることがあるので辛いですよね。保湿クリームが手放せません。もう少し飛行機の湿度を高くしてくれたら助かるのに…。
そう思っている人もいるかもしれません。飛行機は場所によっては何時間も飛ぶことになります。海外に行くと何十時間も乗ることがあります。
「乾燥はお肌の大敵!パイロットさん!もう少し湿度を!」でも、その願いを叶えることは難しいです。なぜなら、飛行機の中を乾燥させている理由は、乗客の命、つまり、あなたの命を守るためなのです。
乾燥を促して、喉がカラカラになったお客さんにキャビンアテンダントが飲み物を勧めて買わせるのが目的ではないのです。
飛行機の中を乾燥させているのはわざとです。その理由は、機器の故障を防ぐため。
飛行機は空の上を飛びます。
雲の上を飛びます。
上空に行くにしたがい空気が冷やされていきます。
室内に湿度がある状態だと、外気との温度差により結露が発生。
その結果、サビがついたり、配線が故障する原因になるなど、致命的なことに繋がる恐れがあります。
精密機械は小さなトラブルが大きな事故につながる危険もあるため、リスクを下げる意味で飛行機内は乾燥した状態を維持させているのです。
ちなみに、スマートフォンやカメラ、パソコンなどの精密機械が使われているものも同じです。外側と内側の温度差により、内部に結露が発生した場合にはそのしずくが基盤に「ポチャ」…。
壊れる場合があります。
カメラは温度差に弱いです。レンズがすぐに曇ります。結露で本体が壊れないようにするため、また、レンズにカビが生えないようにするため、カメラの電源はつけずに外気温と同じになるまで待つこともあります。
まとめ
飛行機の中が乾燥しているのは安全に飛ぶため。
肌がカサカサして痒くなる乾燥肌の人は、飛行機に乗る前、または乗っている最中に保湿クリームを塗りましょう。
精密機械の塊が飛んでいるので、温度差で発生する結露は致命的なエラーにつながる恐れがあります。飛行機のエラーは恐ろしいので、安全に目的地へ着くように、乾燥機内で頑張るしかありません。