アルツハイマー病は初期なら9割は治る!?
世界が驚いた治療法があります。
その名は「リコード法」。
いったいどのような方法なのでしょうか?
アルツハイマーを治療するリコード法とは
アルツハイマーは、今までは治らない病気として考えられてきたのですが、UCLAのブレデセン博士が考案した「リコード法」は改善できるといいます。早期で治療を始めれば9割が回復するとされています。
「アルツハイマー病真実と終焉(ソシム)」。この本はアメリカで発売され、4か月で9刷、20万部の販売数を達成しています。Amazonやウォールストリートジャーナルでもベストセラー入り。
このリコード法を使った約9割の患者に回復が認められ、500人以上がアルツハイマーの改善がみられています。でも、人によって違う対策をおこなう必要があります。アルツハイマーの原因は3タイプがあると考えられているためです。
- 炎症
- 栄養不足
- 毒素
タイプを見分けて、治療・サプリメント・食生活・運動・睡眠などを規則正しく行い、解毒をすることでアルツハイマーの進行を防ぎ改善させています。
リコード法の3つの因子と対策
子供は睡眠時間が短いと海馬が成長できずに将来認知症になるリスクが高いと言われています。成長段階の12歳になるまでには最低9時間の睡眠時間をとるようにしましょう。
認知機能の低下の回復「Cognitive DeclineをReversal 」を略して、ReCode(リコード)。
アルツハイマー病に特徴的なアミロイドベータの蓄積は、大きく3つの原因で起きると考えられ、脳神経細胞の慢性炎症・脂質が主な脳の栄養不足・脳への毒性化合物の増加にあたります。
脳内環境が悪化をすることで、脳の保護や育成が破壊され、縮小のバランスが壊れることで脳にアミロイドベータが蓄積。ようするに認知症は、慢性炎症・脳の栄養不足・毒性化合物の蓄積を防げば予防できるという考えです。
炎症
炎症は、外敵から身を守るための防御反応。でも、外敵が多すぎてしまい慢性的になると、本来守る神経や脳細胞を傷つけてしまう。
つまり、炎症が起きる原因の外敵の侵入を防ぐ対策をおこなえばいいでしょう。
外敵の種類は多いのですが、グルテンや糖質は中でも気を付ける必要があります。胃腸がダメージを受けると腸壁に穴があき、本来腸から侵入することのない食品やバクテリアの断片が血流に侵入します。
免疫細胞により血液の中に入り込んだ侵入者を攻撃。このときに免疫が自分の身体の一部までも攻撃をし始めてしまう。その結果、アレルギー反応により炎症を引き起こします。
また、糖質を取りすぎると身体の中でAGEとなり、細胞や血管を傷つける原因になります。脳への栄養供給を減らし、菌が脳に侵入しないように調整している脳血液関門がうまく機能しないことで、脳の中でも炎症が発生。
回避するには、糖質・麦・乳製品の摂取を抑えることが炎症の対策になります。
栄養不足
萎縮性脳や神経破壊を防ぐには、必要な栄養バランスを摂取することが大切です。栄養は身体の免疫を高める元になるもので、必要な栄養がなければ炎症などからも身を守ることができません。
なによりも、脳が活発に活動するには十分な栄養を脳に運ぶ必要があり、全身のホルモンバランスを整えるためにも脳に栄養を供給することが大切なこと。
ビタミンDの摂取やストレスを溜めないように、自分なりに効果的なストレス発散ができる方法を探し出して対策。不足した栄養をサプリメントなどで摂るのも効果があります。
毒素
血中値が高い水銀などの有害毒素が体内にある場合です。十分な睡眠・適度な運動・解毒などで対策をします。毒素を溜めない生活習慣が重要です。
認知症になりやすい人のチェック
認知症は早期の発見で治すことができます。4~6個は注意!7個以上は疑い、またはすでに始まっている可能性があるため病院で確認。
- 毎日お酒を飲む
- 下痢になりやすい
- 1日たばこを20本以上吸う
- つい食べ過ぎてしまう
- 虫歯や歯周病がある
- 過去に頭をうって失神などをしたことがある
- よくいびきをかく
- 最近汗をかきにくくなった
- 普段から部屋が散らかっている
- デスクワークが多い
アルツハイマー36の要因を知ることでリスクを下げる
アルツハイマーの原因は複数あげられます。遺伝子をはじめ、長年の栄養や運動不足、睡眠不足など、36の要因があると考えられています。
デール・ブレデセン博士は、「屋根に空いた36個の穴」という例えで、リコード法を説明しています。36項目の中には遺伝子、血液検査、毒素、金属など、いろんな項目が提示され、その目標値が記載。
1種類の薬剤で穴は2から3個塞ぐことが可能なのですが、穴は全部塞がなくても、3つ4つ塞いだだけで劇的にアルツハイマーの症状が回復する人もいるようです。
リコード法のやり方
食事 運動 睡眠の改善が大事。積極的に摂りたい効果的な食材は次にあげられます。
- ブロッコリー
- 鮭
- キノコ
- チーズ
- キムチ
- 納豆
- アボカド
など
脳の情報伝達や栄養を行き渡せやすくなります。また、食事の際に気を付けたい予防になる習慣は、夕食から朝食の間は12時間あけます。脳を飢餓状態にすることで脳に「ゴミ」が溜まるのを防ぐことができます。
寝る前に30分間音楽を聞くなど、リラックスの場を作り、質の高い睡眠を得ることが大切です。運動では、ウォーキングなど有酸素運動の他に、筋トレを行うことで、テストステロンが増え、脳の伝達ホルモンのニューロンが活性化します。
アルツハイマーには大きく3つの原因が関連していると考えられ、その一つでもリスクを減らせば、アルツハイマーも改善することができるといわれています。
第1に、脳神経細胞の慢性炎症の原因となるリスクとして、ストレス、脳疲労、糖尿病、高コレステロール、睡眠不足。
第2に、グループの脳の栄養障害リスクとして、脳神経細胞や細胞膜を構成するリン脂質・必須アミノ酸・DHA・葉酸・ビタミンD・各種ビタミンの不足・高血糖・甲状腺などのホルモン異常など。
第3に、残留農薬・マグネシウム・カリウム・水銀・銅などの毒性化合物の過剰蓄積、そして、亜鉛や必要なミネラルの不足もあります。
まとめ
4つの穴を塞ぐ。
一人一人の検査を分析して、「3つの原因」・「36の危険因子」に対応しながら不足したものを補い悪い要因を除去するのがリコード法です。
症状を改善・回復するためには、いつもの生活の過ごし方が重要になります。