アルゼンチンの巨大渓谷にズラリと謎の手型が刻まれています。
これはいったいなんなのでしょうか?
9000年前のクエバ・デ・ラス・マノス、手形の正体
(出典:d1d37e9z843vy6.cloudfront.net)
「怖すぎ!!不気味すぎ!!」
これは…、アルゼンチンのサンタ・クルス州の渓谷にある手形です。
なんなのでしょうかこれ…?
一見すると不気味な手形ですが、この手形は幽霊のものではありません。
「ホッ!」
古代の人々の手形です。壁画が無数に残る洞窟「クエバ・デ・ラス・マノス」と呼ばれています。「クエバ・デ・ラス・マノス」は手の洞窟という意味。
クエバ・デ・ラス・マノス
アルゼンチンにある「クエバ・デ・ラス・マノス」は、サンタ・クルス州ペリート・モレーノの南163kmに位置し、無数の手形の跡の洞窟壁画が印象的な洞窟で、1999年にユネスコの世界遺産に登録されています。
アルゼンチンパタゴニア地方にある洞窟はピントゥーラス川渓谷にあります。
洞窟の深さは24m、入り口の幅15m・高さ10m。
洞窟内は上り坂で高さは2mもなくなるほど、どんどん狭まっていく造りです。
洞窟内に描かれた手形の洞窟壁画はテウェルチェ族の祖先に当たると思われる先住民族により、9000年ほど前から描かれたものです。
「9000年も前の手形が今も残る奇跡!」
絵具には鉱物が使われており、それを吹き付けるのに使われた骨製のパイプが見つかっているため、年代を導き出しています。
手形は絵の具を手に付けて描かれたものではなく、洞窟の壁に手をつき、その周りに塗料を吹き付けることで手形を浮き上がらせる手法ですが、手形以外にもネコ科の動物や人、太陽なども描かれています。
手形が描かれたのは9000年前ですが、塗料を吹き付けた手形は約紀元前550年頃で、手に絵の具をつけて作った手形は約紀元前180年以降と推測されています。
ただ、狩りの絵は9000年以上になると推測されています。
「手形のほとんどは左手」
このことからパイプを利き手(右手)に持っていたことが推理出来ます。
手形が洞窟に残された理由とは
日本は縄文時代が始まろうとしていたときに、ここではすでにアートが生み出されていました。
「なぜに手形を残したの?」
この場所では、聖地とされる洞窟に、成人になるための通過儀礼として手形を残したという説が有力とされています。
まとめ
儀式で手形を残していた!かも。
幽霊じゃなくてホッとしました。
なにも知らないでこの洞窟にたどり着いたらびっくりします。
気絶ものです。
でも、一度は見てみたいですね。