血液型は日本人が大好きな言葉になります。
「A型」の次は「B型」ですよね?
「そうなると、その次は?」
その次はA・Bと続いてきたのだから、流れからいって「C型」になるはず。でも、実際はなぜか「O型」です。
C型ではありません。
小学生・中学生頃から英語を習い始める人は多いです。英才教育では小さなときに英語を教えることもあります。そこで必ず最初に耳にしたはず。
「エ~ビ~シ~ディ~イ~エフ~ジ~♪」
魔のアルファベット「L・M・N」の下りを言えない人もたまにいます。
A型・B型の次に、いったいなぜO型になるのでしょうか?
「エ~ビ~オ~ディ~イ~エフ~ジ~♪」
違和感が半端ありません。
いったいなぜO型が使われているの?
A型B型の次がO型の理由
血液型は、A型…B型…C…いや、O型!?
いったいなぜ、ABの後にO型と飛んでいるのでしょうか?
実は、血液型の分類方法はABO式血液型など300種類あります。カール・ラントシュタイナーという人が、1901年にABO式血液型を発見しました。この人は1930年にノーベル賞を受賞しています。
それでは3つに分類された血液を見ていきましょう。
3つの血液型の誕生説
- A型 …「抗B抗体」A抗原を持ちB型の血液を凝固させる
- B型 …「抗A抗体」B抗原を持ちA型の血液を凝固させる
- C型 …特定の抗原を持たないもの
「C型がある!」
発見した当時は、A型、B型、C型の3つで分類していたのです。
そう、C型は実在していました。
しかし問題が発生します。
その翌年に弟子たちによって第4の血液型「AB型」が発見されたのです。世界で「A型・B型・C型・AB型」に分類できることに気づき、そこで1927年国際連盟・第3回血清標準委員会において統一されました。
これによりその後、C型がO型に名称変更された歴史を持っていますが、気になるのはその変更理由ですね。
AB型は「抗B抗体」・「抗A抗体」の両方を持っている血液型なのに対して、O型はそのどちらも持たない血液型。
「何も持たない血液型!」
つまり、「0(ゼロ)型」です。数字の0(ゼロ)型と改称していました。アルファベットの「O(オー)」と見間違えや誤記されることが多かったため、ゼロではなく「オー型」と呼ばれるようになります。
もともとは「オー型」ではなく、何も持たないという意味の「ゼロ型」と呼ばれていたのです。
O型はドイツ語の名残り?
実はもう一つの説が存在します。
O型は抗体を持っていない意味になるのですが、「~ない」の意味を持つドイツ語「ohne」の頭文字を取って「O型」にしたという説です。
一般的には先の説が有力とされています。
まとめ 昔はC型があった!後にO型に変化
「抗B抗体」、「抗A抗体」を持たない意味として「ないのゼロ」を意味するために「0型」。
A型・B型・AB型はアルファベット。O型だけをゼロと呼ぶ人は多くありません。ゼロ型ではなく多くの人が「オー型」と呼んだことで、O型が定着していきました。