男性の脳と女性の脳では、美しいものに対して引き起こされる反応が違うことが科学的に判明しました。
「男女で脳に違いがあった!」
見ているものが性別によって違うとは、いったいどういうことなのでしょうか?
男と女の脳は違うもの
男性の場合、美しいと感じられる画像によって活性化される脳の部位は、X軸、Y軸を元にした絶対的な位置の把握をしています。
女性の場合は、男性同様に美しいと感じられる画像により脳の同じ箇所が活性化されますが、この他に上下や前後といった相対的な位置の把握も活性化されることが判明しました。
「要するに、女性は男性よりもあらゆる方向を見ている」
研究でこの違いは人間の先祖が狩猟採集生活をしていた頃の進化によって引き起こされた可能性があると結論付けています。発見したのは、「米国科学アカデミー」。
男の人は縦横を見て、女の人は縦横+上下それに奥行までを把握している。男性のほうがものの絶対的な位置の知覚に優れていますが、その反面、女性はこれに対して、相対的な位置の把握が素早いです。
人類が誕生してから歴史の大部分において、男女は異なった役割を負ってきています。その役割に合わせるように脳も微妙に違った形で進化を遂げたのかもしれません。
男の人は獲物を仕留めないといけませんでした。絶対的な距離が最も重要です。
女の人は家を守ったり、ごはん、貝殻の採集を担当にしていました。周囲に気を配る必要があります。
美しさの捉え方にも違いがある
美しいと判断される画像を見ているときの男女の脳を調べた研究があります。
この研究では、男女10人ずつの被験者に現代絵画および古典絵画の画像をはじめとした、風景や人工物、それに都市生活の各場面を見せたところ、被験者らが何を美しいと考えるかはさまざまでした。
ところが脳の活動パターンは共通していたのです。
座標処理の活動は男女どちらでも行なわれましたが、カテゴリー処理の活動は女性でのみ見られ、男女で見え方が違っていました。
まだ研究段階の部分も多くハッキリとした答えはありませんが、男と女では同じ絵でも違って見えていることがわかります。
下記の画像を見てください。
右と左の四角の色は、それぞれどの色が主役の色になっていますか?
(出典:livedoor.blogimg.jp)
- 男性は「左が白で右が黒」
- 女性は「左が黒で右が白」
っと認識するようです。
どうでしたか?
どこを基準にして「色」を判断しているのか?っということです。
「人の脳は複雑~」
まとめ
男女で色の見え方が違う。
不思議ですね。
今、見ているその絵はひょっとしたら別の姿があるのかもしれません。