電車で旅をするときには絶対に食べたくなる駅弁ですが、駅弁には炊き込みご飯が多いです。
不思議ではないですか?
ご飯の種類は多いですが、なぜ炊き込みご飯が定番のようになっているのでしょうか?
電車の旅といえば駅弁は欠かせず、その地方の特産物がたくさん詰まった玉手箱みたいなものなので、なおさら気になります。
駅弁に炊き込みご飯が多い理由とは
結論から言うと、炊き込みご飯は、長時間置いても米粒の保水力があるので、時間が経っても美味しく食べることができます。
「炊き込みは保存期間が長い!」
一方の白いご飯は、長時間置くことで水分が抜けてしまう特徴があり、パサパサ感が出てしまい米粒が固くなります。
炊き込みご飯は美味しいままで食べることができるのに対して、白ご飯はパサパサになってしまう…
アミノペクチンとトレハロースの違いで美味しさを維持する
炊き立てのご飯には「アミノペクチン」成分が多く含まれています。この成分が水分を逃がさずに美味しく食べることができる鍵になるのです。
しかし、冷めるとアミノペクチンの効果が薄れてしまうので、水分がドンドン逃げていきパサパサになります。
一方の炊き込みご飯は、「トレハロース糖分」を多く含んだ大豆、海草、キノコ類などがたくさん使われています。トレハロースは、アミノペクチンの代わりに水分を逃さない効果があります。
炊き込みご飯が冷めても美味しいのはトレハロースが保水をしているためです。
まとめ
保水力の違い。
トレハロースは高い保水力を持っていて、冷めて逃げていこうとする水分をキャッチしています。
白ご飯が好きな人も多いです。白ご飯の入った駅弁はどうしているのでしょうか?
それは酢飯を使う方法があります。冷めても三杯酢に含まれる糖類が水分を保持する効果があります。
純粋に白ご飯を使った駅弁を作っている工場では、食用油を使うことでご飯をコーティングしています。水分が抜けにくいように工夫をしているのです。
駅弁を作ってから食べるまでに時間がかかります。
冷めてしまう駅弁は炊き込みご飯がピッタリマッチしていました。