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動物園のエンリッチメントの意味

動物園の餌はワザと取りづらくしているところもあります。

一体なぜこのようなことをするのでしょうか?

動物は餌探しにめんどくさいと思ってないの?

昔の動物園は、オリにはいってる動物が当たり前でした。しかし、今はオリの展示が少なくなっています。

長い間、動物園は土や植物のあるところで動物を飼うのは、タブーとされてきました。

それもそのはず!掃除がめんどくさい!

草にこびりついたフンを取るのは大変!

以前は衛生面や掃除のしやすさなど、人間側の都合により動物園の動物たちは暮らしていたのです。

でも今は違います。

動物園は過去の飼育方法から大きく変わりました。

エンリッチメントなどを取り入れているからです。

エンリッチメント…、気になりますよね?

エンリッチメントで動物を生き生きと見せる展示方法

動物園はこれまで動物たちを長生きさせて、繁殖できる環境「種の保存」を整えることが最重要課題でした。

ところが、それには「病気」という天敵がいます。病原菌をはびこらせないためには、動物の糞や食べ物の残りを毎日しっかりと掃除して、時には消毒をすることが大切になります。

その清潔な環境を維持しやすいコンクリートは都合がよかったのです。

土はバクテリアを生み出して良い状態に保つこともできますが、雑菌が繁殖しやすいデメリットもあります。土は動物園にとって排除すべき対象でした。

そして、シカやシマウマなどの草食動物は植物を食べてしまいます。草は根こそぎたべて木の皮を食べられてしまうため、すぐに立ち枯れしてしまう問題も…。

草を食べない霊長類は大丈夫そうだと思いやすいですが、実は手先が器用な霊長類は、暇つぶしに草を抜いて遊ぶことがあります。ライオンやトラなどの一部の動物以外は難しい展示方法です。

草を食べる、草で遊ぶ動物多すぎ!

草木を導入する動物展示

現在は草と木がたくさんある中で飼育してる動物園が多いです。

これはどういうことなのでしょうか?

  • 定期的に草の種を植え付けている!
  • 木の皮が食べられないように柵や網で囲っている!

これは「エンリッチメント」の呼ばれています。

例えば、ズーラシアは多くの動物が生態展示されていますが、生態展示はその動物が生活する場所を模した展示方法のこと。ズーラシアもエンリッチメントを用いた展示に力を入れています。北海道や福岡の動物園をはじめ、全国的、いえ、世界的に広まっている動物園の展示方法になります。

エンリッチメントは動物を退屈にさせない色々な工夫をしているやり方です。動物が活き活きと楽しんでくれれば何でもエンリッチメントになります。

ズーラシアでは、餌を数回に分けて与えたり、餌を隠すなどのエンリッチメントを行っていて、動物を飽きさせない工夫をしています。

限られた空間で動物を飽きさせないエンリッチメント!

環境エンリッチメント

環境エンリッチメントは、飼育動物の正常な行動の多様性を引き出す方法です。

異常行動を減らして、動物の福祉と健康を改善するために飼育環境に対して行われます。飼育動物の福祉を向上させるもっとも強力な手段の1つとして世界中で注目をされています。

まとめ

動物の異常行動を抑える。

限られた空間にいる動物園の動物たちは、刺激がないと異常行動を起こしてしまいます。

エンリッチメントの役割は大きいのです。

コンクリートのオリの展示は人に都合がよい展示方法です。

一方で土・草・木がいっぱいの自然と一緒になった展示方法は動物のことを第一に考えた見せ方になります♪

また、自然界の野生動物は常に餌を探しています。自分で餌を探す楽しみができて、生き生きとした姿を見ることができます。

ペットを飼っていますか?

エンリッチメントは動物園の話だけではなく、自分が飼育しているペットでも同様にできます。砂と木を一本置いてあるだけの水槽にいるトカゲを飼っているならジャングルみたいな草木になるように変えてみるとかですね。その際に生き物が自由に動けるスペースを確保し、ストレスを極限まで下げる配置にすることが大切です。

その動物が本来、その生息地に暮らしている環境を再現できたら、動物にとっても最高の環境になります。

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