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ニモとドリーの魚の種類とは

ディズニー映画「ファインディング・ニモ」は世界中の人を魅了した大ヒット作品です。ファインディング・ニモは、オーストラリア・グレートバリアリーフの海が舞台。

クマノミのマーリンは妻のコーラルといっしょに卵の世話をしながら、2日後の子供たちの誕生を楽しみにしていました。

ところが突然オニカマスに襲われ、幸せな日常に終止符が打たれることに。

気を失っていて助かったマーリンが意識を取り戻すと妻と卵たちは姿を消し、たったひとつだけ卵が残されていたのです。

たった一匹残った子

妻の遺志を尊重するべくニモと名付け、父マーリンは過保護に育てます。

でも、ニモは片方のヒレが小さく、あれこれと心配し過ぎるマーリンにニモはうんざり…

はじめて学校に行ったある日、ニモはひとりで船に近づいて行き、人間に捕らわれてしまいました。

ニモを取り戻すため、マーリンはナンヨウハギのドリーと一緒に旅を始めます。

この映画は家族や仲間の絆に重点を置いていますが、それと同時に海中の多様な生態系や人間が海洋に与えている影響なども描かれています。

ニモはクラウンアネモネフィッシュがモデル

人間の身勝手で海から人間の元へ連れてこられた魚たち。

実は、とても深く考えさせられる映画です。

人が見る映画ですが、人目線ではなく魚目線になる不思議な心境。

ファインディング・ニモを飼育したいと感じる人も多いのではないでしょうか?

そこで魚の種類を探しますが、「カクレクマノミ」という種類だと噂されています。

しかし、ニモはカクレクマノミではありません。

カクレクマノミ、英名ではAmphiprion ocellaris。

これです。

一緒ですね!

でも、実はよく似た別種の「クラウンフィッシュ」あるいは「クラウンアネモネフィッシュ(Amphiprion percula)」がモデルになっています。クラウンフィッシュはこれです。

クラウンアネモネフィッシュはこれ↓

クラウンフィッシュは似てませんが、クラウンアネモネフィッシュはニモに似ています!

ニモの顔に注目してみるとわかりやすいですが、カクレクマノミは顔が少し前に出ています。クラウンアネモネフィッシュはそこまで出ておらずニモの顔に近いです。

ニモとカクレクマノミは分類学的には別種として扱われている

ディズニーの公式ホームページやWikiなどで「カクレクマノミのニモ」として宣伝されたため、誤った認識のまま広まってしまいました。

また、クラウンフィッシュとクラウンアネモネフィッシュよりも、「クマノミ」の方が言いやすいし覚えやすいため、広がりに拍車をかけた要因になっています。

ちなみに、現在ではカクレクマノミのニモとは宣伝されていません。訂正されたようです。

お魚の種類が多すぎて似ている魚もいるため複雑ですが、ファインディングニモの魚の種類は「カクレクマノミ」ではありませんでした。

ドリーの魚の種類は?

ファインディング・ニモは親子が再会するために大冒険をした作品で、ディズニー映画から登場しましたが、多くの人たちに受け入れられて大ヒットしました。

ニモの親友として大活躍をした忘れん坊の「ドリー」が今作「ファインディング・ドリー」の主人公です。

ところで、ドリーはなんていう魚なの?

ファインディング・ニモの親子の絆はすごいです。

海から陸までたった1人の息子を助けるためにサメやクラゲなどの危機に直面しながら大冒険に出ます。

マーリンと一緒に行動していた「ドリー」がいますが、青色で尻尾が黄色の魚です。

とても綺麗ですが、あの魚はなんていう魚なのでしょうか?

ドリーと言えば話をしている最中に、なんの話をしていたか忘れるキャラクター。忘れん坊キャラクターのイメージが強いですね。

ところがたったひとつだけ忘れていないことがあります。

映画「ファインディング・ドリー」は、忘れん坊のドリーがただひとつ忘れなかった「家族の思い出」、その謎を求めてニモとドリーの奇跡の冒険がはじまります。

その主人公ドリーは、「ナンヨウハギ」という魚の種類になります。

ナンヨウハギ

  • ナンヨウハギ(南洋剥)
  • スズキ目・ニザダイ科
  • インド洋・太平洋のサンゴ礁域に生息
  • 体長は成魚で20~30cmほど
  • 値段は2000円~10000円ほど
  • 尾ひれの付け根に鋭いトゲを隠している
  • ヒレに毒がある

毒がある!

前作でニモが映画になると、世界中の海で「カクレクマノミ」の乱獲が行われて問題になりました。アメリカでは約100万匹のカクレクマノミが捕獲されて売られたのです。

カクレクマノミは海水魚ながら養殖もできる魚ですが、野生のカクレクマノミや彼らが暮らすイソギンチャクも乱獲され、大きな問題に発展。

これを受けてかどうかはわかりませんが、ディズニーはドリー(ナンヨウハギ)のような海水で暮らす魚ではなく、淡水魚を飼ってみてはとアドバイスをしています。

まとめ

ディズニーは「正しいペットの魚の選び方」と題したガイドを発表しました。

「魚を飼うことは子供たちにとって、動物について学び、自然とつながる素晴らしい機会」だとした上で、淡水魚と比べて海水魚を飼うにはお金も手間もかかることを図で紹介。

「海水魚は初心者には難しいです。代わりに淡水魚を考えてみてはどうでしょうか?ドリーのようなナンヨウハギはペット向きではありません」とアドバイスをしています。

魚を飼う場合には、事前に生体の勉強をしておきましょう。

海の魚は人間が海に潜ってそのままの生態系で楽しむのが一番綺麗に見えます。水槽で飼っても、すぐにニモとマーリンが助けに来て脱出するかもしれません。



(スカパー!)

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