4月から10月半ばには、大抵の水草を屋外で育てることができます。
水草の中には水の上で育成が可能な水上葉もありますが、水中で育てるよりも簡単に増やすことが可能です。
また、水上葉で育てることで葉が丈夫になり、成長速度も早く、藻(コケ)もつかないのでメリットが多いです。
「グロッソ」や「キューバ」や「ヘアーグラス」などの高級水草にはもってこいの育成方法になります。
ヘアーグラスショートを水上葉に変えるやり方(方法)
ヘアーグラスショートを屋外で育てる方法はとっても簡単です。
「プランター」や「発泡スチロール」を用意します。
水が抜けないように、底などに穴が空いていない容器を準備しましょう。テープなどで穴を塞ぐ方法もありますが、水が抜けていないか確認をします。
園芸用の固形肥料を撒きます。
根を張るヘアーグラスの水上葉なので、液肥よりも固形の方が管理がしやすいです。また、肥料を撒きすぎると藻ができやすくなるため与え過ぎには注意しましょう。土の上に藻が繁殖します。藍藻の場合は鼻をツンとさせるにおいが出ます。
次に、肥料の上にソイル(使い捨てでもOK)や細かい粒の赤玉土、田んぼの土などを5cm程度に入れます。新品ソイルの場合は肥料を与えなくても大丈夫です。
ちなみに水槽の中で育てるよりは、過度の富栄養などによる藻のリスクはありません。
水をいれますが、土から少し上に水面がくる程度、水たまりのようにひたひたになるように入れます。(本来は水草が水中に沈んでる状態から一週間をかけて徐々に水位を下げていきますが、今回の実験はこの過程を省き、水中葉を水上に出した状態からスタートします)ヘアーグラスショートを田植え感覚で植えていきましょう。
重要なポイントは、水を切らさないように注意すること。
晴天の日や風が強い日はすぐに水が減ります。水中葉が水上葉に変わった後は土に湿り気があるくらいなら大丈夫です。成長力が落ちてきた頃、2ヶ月程度?を目安に追肥をしていきます。
ヘアーグラスが自生をしている環境からして、設置場所は直射日光の当たる場所。ただ、植物にも限界があります。そもそも自然界は常に新しく冷やされた水が流れています。その一方で容器の中は水量も限られているため、水温と気温のダブル上昇により葉が日焼け・枯れる場合があります。
このような時には、間接光の入る日陰になるような場所に移動してください。
水の減りを遅くするため、容器にガラス蓋やラップなどで湿度を高くすると良いでしょう。また、蓋をすることで急な雨から水上葉の水没を回避できます。
尚、真冬はグロッソやヘアーグラスは温帯の植物のため越冬ができます。
ヘアーグラスショートの水上葉実験!
ヘアーグラスショートを容器に入れて育成します。
実験期間は二週間を予定。
余っていたヘアーグラスショートを数本植えました。果たしてしっかりと増えるのでしょうか?通常のヘアーグラスとは異なる種類のため、ショートがどのくらい背を伸ばすのかも楽しみです。
わずか二週間ですが、かなり多くの水上葉が展開をしました。違いがはっきりと分かります。ショートグラスのため、太陽光の下での水上葉は長さが3㎝程になります。ランナーを伸ばしていく姿が植物の活力を感じさせます。ヘアーグラスを一部、水上葉でストックしておくと安心です。
まとめ
条件が揃えば、比較的早く増殖します。
ヘアーグラスを水上葉にする場合は、大抵太陽の光を利用すると思います。
しかし、容器の大きさにもよりますが、真夏に太陽の直下に置くと枯れます。その理由は、水温が上がりすぎるため。容器が小さければ小さいほど水温は見る見るうちに上昇し、30度がギリギリラインにも関わらず、40~50度を軽く超えることもあります。
ヘアーグラスは緑色から白化してしまい、そのまま枯れます。
真夏は2時間ほど太陽にあてて、残りを日陰に置くなど注意が必要です。
簡単に増えるので試してみてはいかがでしょうか?