生物の体は、遺伝子によって形作られています。
この遺伝子は親から子へ、子孫を受け継ぐ形で何世紀にも渡り繋がれていくことになります。
「生物の不思議」
地球が誕生して微生物が生まれ、そして魚類、爬虫類、哺乳類、鳥類など、各々の生存しやすい形に遺伝子を変えながら今日に至ります。
ところが極稀に遺伝子に不具合が生じることがあるのです。
いわゆる「遺伝子異常」と呼ばれるもの。
遺伝子異常によって、通常の形とは異なる「奇形」の状態で誕生することがあります。遺伝子はその生物の形を作るものなので、その情報に何かしらの変化が起きると、当然ながら形が変わってしまうのです。
「例えば、半分は男、半分は女になったり」
ハーフサイダーとは
クワガタムシは有名ですね。
片方の牙は長くて片方の牙はぶーちん(メス)の小さな牙になっている状態。
(出典:livedoor.blogimg.jp)
遺伝子異常は天性的事象や遺伝的事象、そして人工的事象など実に様々なことで引き起こされます。その遺伝子異常の一つに「ハーフサイダー」と呼ばれるものがあります。
ハーフサイダーとは、半分ずつの遺伝子が組み込まれて生まれてくること。
両親の色が異なり、受精卵が細胞分裂する時に遺伝子異常が重なることでハーフサイダーが産まれることがあります。
「綺麗に半分ずつの遺伝子を受け継ぐ不思議」
ザリガニのハーフサイダー
(出典:livedoor.blogimg.jp)
綺麗に体の真ん中で色が変わっています。
猫のハーフサイダー
(出典:livedoor.blogimg.jp)
身体の模様や色だけではなく、雄雌が組み合わさったハーフサイダーも存在します。
自分の脳ではなく、身体が半分「男」で半分「女」だと想像してみてください。
頭が混乱しそうですね。
「雌雄モザイク」とも呼ばれ、身体の一方の側は雄に見え、もう一方の側は雌に見えるというもの。猫やセキセイインコ、人間など生き物の種類に拘らず起こる遺伝子異常です。
クジャクとセキセイインコのハーフサイダー
(出典:livedoor.blogimg.jp)
(出典:livedoor.blogimg.jp)
こうしてみると、神秘的で美しく見えるんですけどね。
当事者たちはどんな感じなのでしょう?
ザリガニ・猫・クジャク・インコ、人間など様々な動物で突然発生するハーフサイダーの不思議です。
まとめ
実は、動物に限らず植物でも同じようにハーフサイダーがいます。
例えば、黄色の花なのに花びらの一枚だけが赤色をしているなど。お花を見るときに注意深く観察していると見つけることができるかもしれませんね。
遺伝子は不思議ちゃんです。