通常の飲食商品であれば、パッケージなどに賞味期限が記載されていますが、アイスクリームは基本的に賞味期限の記載がありません。
いったいなぜ、アイスクリームでは賞味期限が記載されていないのでしょうか?
アイスクリームには賞味期限がない!?
結論からいうと、アイスに賞味期限はありません。
アイスクリームには基本的に賞味期限の記載がされていないのです。
暑い日に食べるアイスクリームは格別に美味しい存在です。普段何気なく買い、何気なく早いうちに食べるようにしている人も多いですが、中には買ったことをついつい忘れてしまい、冷凍庫の奥深くに1つだけ放置してあったなんてこともあります。そこで思うことがあります。
「このアイスクリームはまだ食べられるの?」
通常の飲食商品であれば、パッケージなどに賞味期限が記載されています。しかし、アイスクリームは基本的に賞味期限の記載がありません。
いったいなぜなのでしょうか?
アイスクリームに賞味期限がない理由
アイスクリームに賞味期限の記載がない理由は、厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」、農林水産省の「加工食品品質表示基準」の規定で、アイスクリーム類は期限及びその保存方法を省略することができるためです。
アイスクリームは温度管理さえしっかり行っていれば、細菌が増えることがありません。長期間保存しても品質劣化は少ないとされています。極端な話、10年経過したアイスクリームも食べることができます。
ただ、厳密にいえば食べ物なのでいつかは劣化します。
賞味期限は存在しますが、商品の劣化スピードや保存期間が長いため表記を省略しても良いと決められているのです。
ー18℃以下で保存するようにして、購入後は半年以内にできるだけ早く食べるようにしましょう。味を求めるなら1か月以内には食べたいところです。
ちなみに、日本だけでなく、一部を残して世界的に賞味期限や消費期限を表示する義務がないようです。
「アイスは長期保存ができる食べ物だった!」
っとなると、飲食業界の中でもアイスクリーム屋さんは在庫処理の管理が特段にしやすいことになりますね。(お店では安全面から定期的に全品交換していると思います。)
- 細菌の繁殖が極めて少ない
- 味の品質劣化が遅い
- ー18℃以下で保存
手作りアイスクリームの賞味期限は?
そこで疑問に思うのが、商品化されて安全性を確認したうえで販売されているアイスクリームと、手軽に食べることができる手作りアイスクリームの賞味期限。
手作りのアイスクリームも商品化されたアイスクリーム同様に、1年でも2年でも持つのでしょうか?
「手作りは早めに食べる!」
手作りの場合は、細菌に関する処理等があまくなるため、1週間以内に食べるようにしましょう。
冷凍食品に賞味期限が記載してある理由とは?
アイスクリームには賞味期限が記載していないことが多いですが、一方で同じ冷凍庫に入れる冷凍食品には賞味期限が記載されています。
「いったいなぜ?」
冷凍庫は細菌が繁殖しづらい過酷な環境です。冷凍食品もアイスクリーム同様に賞味期限の記載は任意でも良いのではないでしょうか?
実は、冷凍食品に使用されている油が時間と共に酸化してしまうためです。また、冷凍庫は乾燥しているため冷凍食品の水分が無くなってしまい冷凍焼けを起こすことがあげられます。
これらの理由から、冷凍食品を美味しく食べることができる期間として賞味期限が記載されています。
アイスクリームは、牛乳などを原料にして冷やしながら空気を含むように攪拌してクリーム状へ。これを凍らせたお菓子になります。
材料は、乳製品、糖分、油脂、安定剤、乳化剤、香料などです。冷凍食品に比べて味を劣化させるものが少ない特徴があります。
まとめ
アイスクリームの賞味期限は長いけど早めに食べる!
アイスクリームは冷凍庫の中で保存しているため、そこでは細菌が増えることがありません。この理由からアイスクリームは長期保存が可能で、賞味期限の記載がないのです。
しかし、冷凍庫を頻繁に開けたり、停電とかをして「‐18℃」から上昇してしまうと細菌が増えてしまうので注意が必要です。
1年前に買ったアイスクリームがあっても食べることはできますが、美味しく食べることができるのかは別の話です。