「指の関節をポキポキ、身体をひねったときにポキポキ」
関節はなぜ、ポキポキと音を鳴らすのでしょうか?
関節でポキポキと音が鳴る原因はほとんどわかっていないと言われています。推論がいろいろと医学界でもあげられています。
そんな中、最近になってその原因が特定されたという研究結果が出てきています。その結果は意外なものでした。
関節がポキポキなる原因
身体の関節がポキポキと鳴る原因は、整形外科医や解剖学など医療界でも謎のテーマとして原因がわからず、推論が述べられています。
その一つの仮説に、関節を曲げたときに関節の中が陰圧になることで、関節にわずかに存在する関節液から気泡が発生して、その気泡が破裂することでポキポキという音が鳴っていると考えられます。
「たしかに気泡の破裂音には納得してしまう」
一度鳴らすと20分程度の間を空かなければ次の音が鳴らせないことも研究の結果から判明しています。20分後に気泡が再びできるというわけです。
ところが指関節を鳴らした後にもまだ関節液中に気泡が残っていることがその後の研究で判明しています。
この説には疑問が残りました。
また、腰などをひねった際にでるポキポキ音はしばらくしないと鳴らないことが多いですが、これは脊椎の後ろ側にある椎間関節という箇所が、関節の袋の内側にある滑膜がまくれることで、元に戻る力が働き音が鳴ると言わています。
膝のポキッっとなる音もこの一種ではないかと想像できます。
関節のポキポキ音の正体が判明!?
指関節の「ポキッ」という破裂音に対しての研究論文が発表されました。
長年にかけて謎を呼んだポキポキとなる音の正体は、手の関節液の微小な気泡が崩壊することで発生するとのこと。
「崩壊音だった!!」
多くの推論の中の一つに、気泡の破裂によるものだとありましたが、読みは当たっていたようです。
仏エコール・ポリテクニークと米スタンフォード大学の合同研究チームは、幾何学的と数理モデルを用いて、関節音の原因を探るべく現象のシミュレーションを行いました。
関節が離れて「ポキッ」という音が鳴り、関節の潤滑油でもある滑液に気体を内包した空洞が生じたとしています。
これは真空のようなもので、関節の表面が不意に離れると容量が増大した関節を液体が満たせなくなります。このときに空洞が生じてしまい、それが音の発生と関連を持たせる結果になりました。
研究員は、指の関節が鳴る時に発生する力について、表面にダメージを与えるほどのエネルギーを持っていると述べています。
ただ、関節にはそれなりにダメージがありますが、頻繁に鳴らすことによる長期的な悪影響は認められないとしています。
まとめ
関節のポキポキは気泡が破裂する音。
身体の中で破裂していました。生き物の身体は不思議ですね。
鳴らすことで悪影響はないとしていますが、ポキポキをやりすぎないように気を付けましょう。