大沼の浮島は山形県にある国指定の名勝地です。
最上川と朝日岳に囲まれた、朝日町の観光スポットになります。大沼は浮島稲荷神社の神池で、1300年以上もの間、守り伝えられてきた秘境の地です。
ここには池・湖がありますが、世にも奇妙なミステリーが起きます。
なんと、不気味に島が動くのです。
「風もないのになぜか水の上を移動する浮島…」
なぜ?
島が意思を持ったように動くのでしょうか?
なぜか移動する浮島の原因
1300年以上前に発見されたものの、現在に至るまでその正体が科学的に解明されない「大沼の浮島」。山形県朝日町にある浮島稲荷神社の境内にある沼で、1年に1度くらいしか見られないといいます。
湖畔にある周遊道は、南に位置する浮島稲荷神社を起点に続いており、一周約30分ほどかかります。散歩にはちょうどいいですね。歴代の領主や徳川幕府から祈願所とされ、湖畔には浮島稲荷神社が建立しています。
大沼の浮島は、西岸一帯にあるヨシの群落が元となり、岸からヨシの地下茎や根が固まりとなって分離することで誕生する島になります。昔は、浮島の数は多いときで60余りもあったと伝えられますが、戦後の環境の変化によって、現在では十数個に減少したそうです。
浮島は無風でも静かに遊泳する不思議な島。その場でクルクルと回ったり、複数の島が一列に並ぶこともあります。とくに、朝夕に活発に動くとされ、湧水の流れる出島の向って右側に集まる傾向が強いようです。
その一方で、まったく動かないこともあります。
風が強い日には大きく動きそうですが、逆に風を避けるように岸辺に移動していることが多いそう。まるで意思を持って移動しているようです。
この不思議な浮島はなぜ動くのでしょうか?
考えられるのは…。
- 不思議な電磁波によって島が移動する
- 宇宙人が宇宙から動かしてる
- 島自体が生きてる
- いたずらおじさんが隠れていて釣り糸で浮島を動かしてる
- 泳ぎの下手なカワウソがビート板代わりに使ってる
- 守り神の神様が暇つぶしに島を動かしている
- 鯉が島についた藻や虫などをつついて島が動いている
この中では宇宙人説が一番ありえそう。絶対に自分からコンタクトを取らない彼らは人間を驚かせるのが好きですから。(たぶん)
その次に怪しいのが、「鯉説」でしょう。
浮島がひとりでに動く正体は鯉?
この湖には鯉がたくさん住んでいます。
ブラックバスもいそうですね。淡水魚は主にコケや小魚・昆虫・エビなどを食べているので浮島の水面付近にいる生物・藻を食べている可能性があります。
水中では浮力が存在するので、小さな力でも大きなものを動かすことができます。一匹ずつではなく、複数匹が群れで行動して、それぞれの浮島をツンツンして移動してるのではないでしょうか?
加えて、朝夕に動きやすい浮島とあります。魚釣りをしたことがある人ならわかりやすいと思いますが、魚は朝と夕方に活発化します。
さらに、雨・風が強くなると動きが止まる。
魚は風や雨が強くなり、水の中が荒れてくると底のほうでじっとしてることがあります。魚の習性的にも、島が動く正体の確立が高いと考えられるのではないでしょうか?
または…、浮島は水の上を漂っています。荒れた天気などの日は、岸の付近に着岸して再び沖に動く。
つまり、岸につけることで陸にいた昆虫が浮島に移動します。再び沖の方へ浮島を流してあげると昆虫たちはその島から出ることができません。逃げ場のない昆虫たち。下から鯉がつつくことで、驚いた昆虫が逃げまどい水に落ちたり、水面付近に近づく。
「そこをパクリ!」
鯉が狩りのやり方を学習した可能性が考えられます。
ただ、その一方で、「現在に至るまでその正体が科学的に解明されない。」、「1年に1度くらいしか見られない。」、「島同士は決してぶつからない」との声もあるので、鯉説の信ぴょう性が揺らぐ…。
鯉が動かしていたら島同士はぶつかってもおかしくありません。
原因の解明は不明な状態が続いているため、やはり正体は「宇宙人」でしょう。
うんうん。
大沼の浮島の場所(アクセス)
山形市、車で1時間ほど。
山形自動車道の寒河江スマートICから約30分
目的地に行くには、車が必要です。
まとめ
浮島が勝手に動くのは鯉?それとも…
風のあるなしに左に右に浮遊する謎の浮島。
それは浮島の神業とされ、それで舟を浮かべたり魚をとることを禁じているようです。浮島は風の向きなどに一切関係なく動き、すれ違ったり、一列に並んだり遊泳するミステリーです。