冷凍肉を解凍する場合、どのようにしていますか?
「自然解凍?レンジでチン?」
いえ、もっと効率的に解凍することができる驚きの方法があります。
冷凍肉をムラなく解凍する方法
水を使えばよいです。わずか5分で半解凍状態になります。
冷凍した肉の解凍は解凍に時間がかかったり、解凍ムラができたり、解凍しすぎると旨み成分が出ていってしまいます。「水」を使う方法で解凍すると、電気もガスも使わないので嬉しい節約効果もあります。
冷凍肉の解凍の仕方を見てみましょう。
冷凍肉を5分で解凍する方法
「材料」
- 水
- アルミ製の鍋が2つ
- サランラップ
やり方・方法
- アルミ製鍋の1つを裏返しにして、その鍋の上にラップを敷き、その上に冷凍肉を乗せます
- 肉の上にもラップをかけて、その上からもう1つの鍋を置きましょう。鍋でお肉を挟みます
- 上に乗せた鍋に水(常温)を半分ほどまで入れて、5分放置
冷凍肉が半解凍状態にまで戻ります。
カチカチの肉が解凍できる理由
なぜカチカチのお肉が溶けるのでしょうか?
これは「熱伝導」をうまく利用した方法になります。金属は熱を伝える力(熱伝導)が非常に強い物質で、中でもアルミニウムは熱伝導の力が高く、水に直接晒した場合は420倍になります。
肉の上に乗せた鍋に入った水は常温ですが、その温度がアルミニウムを通して伝わることで急速に熱が発生。その結果、解凍するのです。
「下に置いた鍋には意味があるの?」
もちろん意味があります。
下に置いた鍋も空気の温度が肉に伝わりやすくなるため、中で挟まれた肉を上下左右からまんべんなく温めています。
水で冷凍肉を解凍する場合の注意点
熱伝導は凄いことがわかりましたが、注意することがあります。
水は常温で行う必要があります。熱湯でしたら熱くなりすぎて半焼けになってしまうのです。常温で行うことが重要。そして、この方法は5分が目安になります。それよりも時間をかけてしまうと肉から旨み成分がしみだして逃げてしまいます。
解凍し過ぎないための目安は「1cmの厚さで5分」。仮に2cmの厚さなら10分と増やしていきましょう。
まとめ
熱伝導の調整が必要。
旨み成分を逃がさずに美味しいお肉が食べられます。
お肉の厚さと時間に気をつけて解凍しましょう。