アクアリウムで人気のあるプレコは、厄介な「コケ」の発生を抑える魚としても飼育されています。
「ガラス」・「石」・「流木」・「水草」などがコケまみれの水槽は、癒やしとは程遠いアクアリウムになってしまうため、コケの発生は出来るだけ抑えたいところです。
プレコはコケが大好きなので、綺麗な水槽を維持することができます。
水槽のコケ取り生体としてもアクアリウムで人気のプレコは、現在知られているだけで60種類程います。人気のある種類はどれになるのでしょうか?
人気のあるプレコの種類
アクアリウムで人気のプレコを見ていきましょう。
セルフィンプレコ
最大の大きさ:50cmほど
一般的にショップで流通をしているプレコです。セルフィンプレコは最強のコケ取り生物とも言われています。
値段が安くほとんどのショップで売られているため、目にする機会が多くよく飼われている種類になります。
性格は温厚で、中型以上の熱帯魚と混泳が可能。
ただ、値段が安いためすぐに飛びつく人がいますが、軽い気持ちで飼い始めたらみるみるうちに大きくなりすぎて手に負えなくなる人も続出しています。
コケや残り餌などを多く食べ、そして糞の量も多いです。水をすぐに汚してしまうため、外部式濾過フィルターを使っている場合は目詰まりをしやすいことでも知られています。
セルフィンプレコの能力が活かせるのは、30cm水槽、60cm水槽ではなく、巨大魚が泳いでいるようなオーバーフロータイプや大型上部式濾過フィルターを備えた大型水槽が望ましいです。
ミニブッシープレコ
最大の大きさ:15cmほど
ミニブッシープレコは、名前の通り成長しても大きくならない人気のプレコです。15cm程度で止まります。性格は温厚なので、ミニブッシープレコの口に入らない大きさの熱帯魚・メダカであれば混泳可能です。
タイガープレコ
最大の大きさ:15cmほど
タイガープレコは虎のように綺麗な縞模様が特徴的なプレコです。体長も15cm程度で値段も安く性格も温厚なため多くのアクアリウム環境で取り入れられており、温厚な性格の熱帯魚・メダカと混泳にも適してます。
インペリアルゼブラプレコ
最大の大きさ:10cmほど
インペリアルゼブラプレコは高額プレコになります。シマウマのように綺麗な白と黒のラインが魅力的で、プレコの地味なイメージを一新する存在です。性格は温厚。
ロイヤルプレコ
最大の大きさ:50cmほど
流木などを餌にするため、流木を入れておけばあまり餌は必要ないものの、レイアウト目的の流木はボロボロになります。
大型化をするため注意が必要です。
また、酸素の消費を多いので強めのエアレーションを行います。
プレコの種類は多くあります。コケ取り能力を比べる前に、最大の成長サイズを確認しておくことが重要です。セルフィンプレコやロイヤルプレコは90cm以上の水槽が必要です。
プレコのコケ取り能力と飼育方法
プレコは、ナマズ目ロリカリア科に属する魚で、アマゾン川を中心とした南米の河川に分布しています。
プレコのコケ取りに効果があるコケの種類は、「茶ゴケ(珪藻)」・「斑点状藻」・「スポット状藻」です。茶ゴケは特に水槽を汚く見せてしまうため、プレコに掃除をしてもらうと良いでしょう。
プレコにはたくさんの種類がいますが、体長は10~60cm程度になります。
体長が大きくなる種類は、大きな水槽が必要です。
アクリル水槽は注意
プレコは大型化する種類があるため、アクリル水槽を傷つけることがあります。
プレコの口は吸盤状になっています。ガラス面・石・流木などに張り付き、表面にこびりついた珪藻や斑点状藻を歯で削り取るようにして食べていきます。
プレコの歯は力が強いためコケがよく取れますが、アクリル水槽の表面を傷つけてしまうデメリットがあります。
アクリルは傷が付くと曇る場合があるため注意が必要です。
混泳と食害
プレコは水槽の下層域が主な生息場所になります。
コケなどが不足をすると水草を食害する行動に出る可能性があります。
また、エンゼルフィッシュ、ガーパイクなどの魚との混泳は、プレコが歯を使い舐めてしまうことがあるので相性が悪いとされています。
ただし、プレコの種類により性格に大きな違いがあります。
コケを取る際によく用いられるのが「セルフィンプレコ」、そして「タイガープレコ」は黒地に黄色やオレンジで虎柄が綺麗にでるため、観賞用としても人気が高いです。この二種は値段もそれほど高くないので、アクアリウム初心者にも人気です。
ただ、セルフィンプレコは体長が30cm~50cm程まで大きくなり、大きな水槽が必要になるため注意が必要です。
対してタイガープレコの体長は最大でも15cm程になります。
また、「ミニブッシープレコ」と呼ばれる種類もいますが、タイガープレコと同様に飼いやすく15cm程になります。タイガープレコはとてもおとなしい性格で縄張り意識も低いため、身体の小さな生き物との混泳も可能です。
餌の食べかけや、水槽のコケや流木についているコケを食べますが、プレコ用の人工餌を時々与えることで栄養を補えます。
プレコは愛好家がいるほど人気の魚です。
アクアリウムでもよく飼育をされている種類ですが、中には驚くほど大きくなる種類がいます。
タイガープレコなど小型の種類なら安心ですが、ホームセンターなどにもよく売られているセルフィンプレコを購入する場合には、大きくなった際にどうしても手に負えないとき、そのお店が引き取り可能かを確認しておくと安心です。
川に逃がすのは絶対にNGです。
まとめ
プレコは大きくなる種類がいます。
大きくなり飼えなくなるリスクをしっかりと考えてから導入をしてください。
タイガープレコ・ミニブッシープレコは比較的小さいので安心です。