スロベニアのプレジャマ城と呼ばれる場所があります。
城主はスロベニアのロビン・フッドと呼ばれた男で、世界最大の洞窟城としても有名です。ヨーロッパ・スロベニアのプレジャマ城には、今も多くの怨念が漂っていると言われていることを知っていましたか?
「恐怖の城がそこにはある…」
スロベニアのプレジャマ城(プレッドヤマ城(Predjamski grad))はまるでファンタジー溢れる場所になります。絶対に1度は行きたくなる!
そんな場所で幽霊騒動?気になりますね?
いったいここで何が起きているのでしょうか?
不思議なスロベニアのプレジャマ城とは
(出典:blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp)
スロベニアを代表する人気観光スポット「ポストイナ鍾乳洞」にプレジャマ城はあります。
「プレッドヤマ」は現地の言葉で「洞窟の前」という意味を持っており、ポストイナ鍾乳洞から約9kmは、のどかな田園風景が広がる美しい土地に建っています。高さは約127メートルの岩盤に位置し、「難攻不落の城」として800年以上もの間守られています。
「このお城がすごいのは自然の洞窟を利用して建てられたところ!」
お城の正面は人工的に造られたものですが、裏側は洞窟・鍾乳洞になっています。
(出典:d37c6ksue6vtl3.cloudfront.net/)
「これすごい!自然と人工物の共存共栄共鳴!」
自然と一体になってるお城、自然の洞窟と人工の壁が融合されている不思議なお城です。
ヨーロッパに現存している唯一の洞窟城といわれ、「世界で最も大きな洞窟城」としてギネスにも登録がされています。
お城の中には部屋やキッチンを始め牢屋などが残されていますが、ここは観光地になっているため、それらを見学することもできます。
行ってみたいですね。
城主エラゼムとプレッドヤマ城とは
このお城には、どんな人が住んでいたのでしょうか?
プレッドヤマ城には城主エラゼムが住んでいました。エラゼムは15世紀に実在した人物です。騎士の一方で、裕福な貴族から財宝を奪って、貧しい人々に分け与えていた義賊でもあります。
当時、このあたりの土地を支配していたのはオーストリア帝国。エラゼムは亡くなった友人の名誉を汚されたことに怒っていました。
そして、帝国軍の司令官であるマーシャル・パッペンハイムを殺害した罪に問われ、オーストリア軍に命を狙われることになります。
「命からがらプレッドヤマ城に逃げ込んだエラゼム…」
オーストリア軍はあきらめたのでしょうか?
いいえ、オーストリア軍はお城を包囲しました。
そして兵糧攻めでエラゼンを打ち負かそうと企てていたのです。
ところが、お城の裏にある鍾乳洞を通る秘密道のおかげで隣の谷に逃げ出すことに成功。新鮮な水や食料を確保することができたエラゼムは、家来たちを引き連れて半年間から1年間もの間持ちこたえることができました。
しかし1484年のある日、オーストリア軍に買収された家来の裏切りにあいます。
そして、居場所がバレたエラゼムはその人生を終えました。
「この裏切り者!!」
プレッドヤマ城には唯一弱点があったのです。
それはお城の角にあるトイレ。
エラゼムが用を足すためにトイレに入った瞬間、裏切り者の家来は窓に蠟燭をして、外のオーストリア軍に合図を送ります。
秘密の抜け道などがないトレイの中で逃げ場がなくなってしまいました。合図とともに放たれた1発の大砲がエラゼムに命中。
今でもエラゼムが砲撃を浴びて亡くなった場所だとされるトイレは残っています。エラゼムの死後、プレッドヤマ城は他の貴族の手に渡りました。
そして、大切に守られてきましたが、16世紀の地震でお城は大ダメージを受けてしまいます。現在のお城は1570年にルネッサンス様式で再建されたものです。
不気味なお城や幽霊が出ると言われている話にはこのような過去がありました。
彼の怨念はまだ消えていないのかもしれません。
プレジャマ城はいわくつきのお城としても知られています。
仲間に裏切られたエラゼム…
この世に未練を残して死んでいったエラゼムの足音や声がお城の中で聞こえてくるといわれています。
そして、ある霊能者が潜入取材したときに、エラゼムからメッセージが届きました。「ディミトリウスが裏切者」、そう霊能者に伝えます。家来のディミトリウスという人物が買収の話に乗って裏切ったことを知っていました。
「怨念がおんねん!……え?」
まとめ
不可解な現象が後を絶たないプレジャマ城。
っとはいえ、まるでファンタジー映画の中から抜け出て来たような洞窟の中に潜むプレジャマ城。
暗い中を少人数で懐中電灯を照らしながら歩くツアーなどもあるので観光客にも大人気です。