日本では「首相」と「総理」の呼び名があります。
「どっちも良く聞く!」
この2つに違いはあるのでしょうか?
総理と首相の2つの呼び名があるのでわかりにくいです。
どちらの言い方をどの場面で使うのが正しいのでしょうか?
それぞれの意味を見ていきましょう。
首相と総理の違い
結論から言うと、首相と総理の意味は同じです。
総理大臣は、国会議員の中から国会の議決により指名されています。その後に天皇により任命される流れです。
総理大臣の仕事は、内閣を組織して閣議の主宰や行政各部の指揮、監督などを行うこと。
この他にも内閣府の長として所管の事務を担当します。
つまり、首相は内閣総理大臣の「通称」で、総理は内閣総理大臣の「略称」になります。
イギリスのわかりやすい使い分けに学ぶ
日本にいると、どっちの呼び名がどのときに使われるのかわかりにくく、ごっちゃになってしまいがちです。そこで他国を見てみましょう。イギリスは日本と同じです。
日本にいて、イギリスのニュースを聞くと「首相」とよく耳にします。
「”総理”とは聞かない!」
しかし、イギリスは総理大臣がいないわけではないのです。「ブレア首相」とニュースで耳にしますが、ブレアさんはイギリスの総理大臣でもあります。
日本ではブレア総理大臣とは聞きませんが、イギリス国内では「ブレア総理」というフレーズはよく耳にします。
「日本もこれと同じ!」
日本も同じように、日本国内では「総理」の言葉をよく耳にしますが、外国では日本のトップを「首相」と呼ぶことが多いです。
- 国内向け …総理
- 国際向け …首相
まとめ
首相でも総理でもどっちでもよい。
国際的に、議院内閣制をとっている国の政治的トップは「首相」と呼ばれることが多いです。
内閣総理大臣も日本では「首相」と「総理」の2つの呼び方がありますが、国際的には 首相(prime minister)に統一されています。
首相と総理の呼び名には差がありません。