黒い髪の中に一本だけ白髪があると目立ちます。そのため、人に見られないようにと、すぐに抜いてしまう方も多くいます。
少なくても一度は抜いたことがある人が大半ではないでしょうか?
そこでよく聞く「白髪を抜いたら増える」は本当なの?
そもそも白髪は、加齢やストレス、生活習慣などの原因によってメラノサイトの働きが弱まり、髪に色をつけるメラニン色素を作り出せなくなることで白くなります。
それでは詳しく見ていきましょう。
白髪を抜くと増えるって本当なの?嘘?
髪はもともと白色をしています。髪が外に出てくる時にメラニン色素により黒くなるのです。でも、白髪は何らかの関係により、メラニン色素が作られず白いまま皮膚の外へ出ていくことがあります。
これが白髪。
白髪に気が付くとすでに複数の白髪があることが多く、偶然にも見つけてしまった白髪を抜いたことや、新たに見つけた複数の白髪のタイミングが重なることで「抜いたから増えた」と思ってしまうことが真相です。
つまり「抜いたら増えるは嘘」ということ。
白髪を抜くのは楽しくて癖になるけどハゲる!「デメリット」
もともとある白髪。それなら抜いて目立たなくしたほうがいい!と思いがちなのですが、この行為は危険です。抜くのはダメ!
なぜ白髪を抜くと危険なの?
自然に抜け落ちる前の成長途中で毛を抜いてしまうと毛根が傷ついてしまうため、細い髪や毛根が弱い毛が生えてきたり、毛穴が変形してしまい健康な髪の毛が生えてこなくなります。
結果的に薄毛の原因になりやすいのです。
- 毛根が傷つく
- 毛根のダメージで細い髪になる
- 毛穴が変形する
- 不健康な髪の毛になる
- 薄毛・抜け毛の原因になる
白髪を抜くと一時的に黒くなるのですが、すぐに白髪が出てきて増えているように思えます。白髪を抜くと増えるという迷信は嘘。医学的根拠はありません。
それどころか、白髪を抜くと多くのデメリットがあるため注意が必要です。
白髪の正しい抜き方は、切る方法がベスト!
白髪の原因は、加齢や遺伝、不規則な生活やストレスによるもの。白髪が出てしまったらどのように対処したらいいのでしょうか?
白髪を切る
白髪を見つけたら、ハサミを使って根元付近から切ります。後頭部のような自分ではうまく切れないところに見つけたときは、家族や美容師さんに頼むようにしましょう。鏡を2個使う手もあります。
白髪を隠す
マスカラタイプの市販されている白髪隠しを使えば、部分的な白髪をうまく隠すことができます。
トリートメントで染める
何度も白髪染めをすると、頭皮や髪にダメージを与えることになります。そこでトリートメントタイプの白髪染めを使うと緩和することが可能です。
まとめ
白髪は抜かずにカモフラージュ。
1つの毛根は、成長期、退行期、休止期を3~6年の周期で繰り返すヘアサイクルを繰り返しています。
毛母細胞が繰り返しダメージを受けたり抜いてしまうと、次の成長期まで髪の毛が生えてこなかったり、髪の毛が生えてこなくなってしまうことも…。
白髪を見つけたら、抜くはNG。
根元からカットするか、白髪染めなどで対応するとよいでしょう。そして、白髪が出てきたら生活改善を行うことが重要です。
無理に白髪を抜くと毛穴周辺の皮膚や毛細血管に傷がつきます。頭皮の炎症を引き起こす場合があるため気をつけましょう。