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希少糖のダイエット効果と危険性のデメリット

「レアシュガー」という言葉を聞いたことがありますか?

名前の通り「希少糖」を意味するのですが、このレアな砂糖がダイエットに効果的だと言います。

砂糖がダイエットに効く?

いったいどういうことなのでしょうか?

そもそも「レア」です。

レアは「珍しい」という意味をもちます。

砂糖が珍しい?

スーパーマーケットにいくと、棚に必ず置いてある「砂糖」とは違うものなのでしょうか?

希少糖(レアシュガー)とは?

砂糖はお菓子以外にも、様々な料理で使われている調味料ですが、そもそも砂糖の原料はなんなのでしょうか?

甘い食べ物から連想すると「さとうきび」と答える人が多いかもしれません。

たしかにサトウキビは甘いです。噛めば噛むほど甘味が溢れ出てきます。その汁のようなものが砂糖の原料になっていると考えたくなります。

おしい!

残念ながらハズレです。

厳密にいうとハズレではないのですが、砂糖の原料は鹿児島県の南西諸島や沖縄県で生産される「さとうきび」だけではありません。北海道で生産される「てん菜(ビート・さとう大根)」からも砂糖は作られています。

甘い調味料を作り出した、砂糖の原料である「てん菜」を最初に使い始めた人物は「天才」です。

では、「レアシュガー」はどこにあるのでしょうか?

レアシュガーは自然界にある非常に量が少ない種類の自然糖のこと。地球からとれる極々少ない自然の糖になります。

「レア」と呼ばれる由縁もここ。

現在、約50種類以上の希少糖が確認されているのですが、ダイエットに注目をされているのはこの中の「D-プシコース」と呼ばれる希少糖です。

D-プシコース・レアシュガーの効果・効能

D-プシコースとはどういうものなのでしょうか?

甘みは通常の砂糖の7割増し

そして清涼感あり。

なんと、砂糖よりも強烈に甘いわりにサッパリとした味わいを持ちます。一口舐めただけで満腹中枢を刺激して、暴食・過食を防ぐことができるのです。

…。

ちょっと待ってほしい。

ここで安心しては、ダイエッターの名が廃ります。

D-プシコースの最大の特徴は「カロリーゼロ」だということ。砂糖の7倍もある甘味量なのですが、カロリーは「0」。

大事なことなのでもう一度言います。

カロリーはゼロ。

ダイエットは「食事制限」と「運動」が基本です。食事制限をすると、食べられてないストレスからダイエット後にリバウンドの危険を伴います。回避をするには無理なく食事制限をすること。

甘いものが食べられないというストレスを、レアシュガーで太らずに回避することができます。これはダイエットにおいて強い味方になるでしょう。

例えるならば、ゴジラに街が破壊されている状況に絶望する人たち。そんな中、なぜかセーラームーンがやってきて、街と人を助けるくらい強い味方です。ジャンルの枠を超えるほどの効果があります。

それだけではありません。

更に食後の血糖値急上昇を緩やかにする作用があります。内臓脂肪の蓄積を抑制することが出来る太らない魔法の砂糖が「レアシュガー」です。

商品化している希少糖

う〜ん、でもちょっと待って欲しい。

レアです。

希少です。

それが手に届く場所になければ意味がありません。世界に1つだけの花が100万円するとします。一般市民がその花を手にすることはできるでしょうか?

市民が「無理だな…どうしよう…」と考えている間に、お金持ちが「ひょい!」と買っていきます。

それでは意味がありません。

ショーケースに入ってるエルメスのバッグを見ているようなものです。気軽に市民の手にも掴めないと、ダイエットで使うことはできないのです。

香川大学農学部がやってくれました。

非常にレアなカロリーゼロの砂糖なのですが、香川大学農学部が酵素を用いた果糖から希少糖D-プシコースを世界で初めて作ることに成功しました。これにより量産化が可能へ。既にレアシュガースウィートなど商品として発売されているものもあります。

危険な糖質の希少糖・レアシュガーってどういうこと?

砂糖の代わりに利用できるダイエット向き甘味成分の希少糖。

しかし、「危険」だという声も聞こえてきます。

いったい何が危険なのでしょうか?

希少糖が人体へ及ぼす危険はないことが判明しています。希少糖について様々な研究がされているのですが、現在のところ副作用などの危険性は発表されていません。

ラットを用いた研究の結果、少量のD-プシコースを長期に摂り続けても安全性に問題がないことが判明しています。人体への危険がありません。では、どこに危険があるのでしょうか?

どうやら「成分の表示方法」や「広告方法」に問題があるようです。

希少糖はダイエットに向いているうえに虫歯にもなりにくい。企業はそこに目をつけました。しかし、これは普通のこと。新しい情報に乗っかって新製品を生み出していく。身近にある製品の多くがこのようにして生み出されています。

真似ではなく、どちらかというと「派生」という形。

ただ、力を入れ過ぎた企業もあります。

結果的に消費者を騙す形になっている場合もあります。現在流通している希少糖が入っている商品は、その多くが希少糖以外の糖がメインになります。

例えば、「レアシュガースィート」は希少糖を使ったシロップになります。 含まれている希少糖は15%程度。その他はブドウ糖や果糖が主成分。たしかに希少糖が入っています。嘘ではありません。嘘ではないのですが、消費者は「飲んでも太らない」と誤解しやすいとも言えます。

ただし、飲み過ぎずに成分の中身を知ったうえでダイエットに活かすにはぜんぜんアリ。甘味成分が日常から急に消えるとストレスを感じやすくなります。ダイエットを続けるためにも、ある程度の甘味は必要です。スイーツやお菓子好きの人なら尚更です。

念のため、パッケージに「脂肪を抑える!」・「虫歯予防!」と記載されている場合には原材料表示を確認して、希少糖の含まれている量を確認するとよいでしょう。その量でどのくらい飲めば良いのかを判断できます。

仮に、希少糖含有商品を摂取し続ければ、他の太りやすい成分により過剰摂取状態になった場合、脂肪が蓄積されることになります。最悪の場合は糖尿病の危険もあるでしょう。適量を飲みながらダイエットをすることがポイントです。

ちなみにレアシュガースィートの公式では、「1日あたりの摂取目安量」として、一日1回10g(大さじ1/2杯)を砂糖6gに置き換えて甘味料としてご利用ください」とされています。ダイエットに利用する場合には、あくまでも砂糖の甘みに置き換えて、ストレスを低減させる目的として考えると良いでしょう。

身体に優しい希少糖だけに、純度の高い商品が求められています。

まとめ

カロリーゼロのダイエット向き希少糖。

希少糖は「希少」であるため高価になります。そのため研究も進みづらい状況でした。しかし、量産化の技術が確立されたことをきっかけに希少糖は身近な存在になっています。

今後の研究がさらに進めば純度の高い「痩せる砂糖」で暮らす日がやってくるかもしれない。現状では希少糖の過剰な摂取は控えながら、上手にダイエットに活かすと良いです。

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