小学生のときに利用頻度の多い定規とものさし。
どっちを使っていますか?
「どっちも一緒じゃないの?」
似たような使い方ができる「定規」と「ものさし」は一見すると同じように見えますが、なにが違うのでしょうか?
定規とものさしの違いとは
ものさしの歴史は古いです。
定規とものさしの違いを見ていきましょう。
ものさしの使い方
メソポタミア文明を開いたシュメール人が使う長さの単位は、物に関しては大麦葦、棒、網などに置き換えていました。
人の身体を使うこともあり、指や10本の指、それに前腕などを一つの単位としていたのです。
現在でも指を開いた時の幅や手の平の長さを計って、その長さが何センチかを把握している人もたくさんいます。
また、感覚も単位としてみなしていました。視覚による単位は、遠くの牛の角の間隔が見分けられるか否かで距離を測っていたのです。
ものさしは物の長さを測る道具。
定規の使い方
一方の定規は、紙が一般に普及した頃から使われるようになりました。定規が使われる以前は、建築関係で使われていた鉄尺や曲尺などに変わり使われだしたものだと考えられています。
定規は直線や曲線を引くときに用いる道具。
距離の正確さに違いが出る!
「定規は線を引いて細かい距離を測ることができる!物差しは物の長さを測るためのもの!」
定規と物差しを良く見ると、種類や目盛りの有無が確認できます。そして、目盛りの開始位置が異なりますが、その理由は使用する目的が異なるためです。
定規は線を引いて物を裁断する時に使います。物差しは物の長さを測るために使う「使い分け」ができるのです。
「定規をものさしに、ものさしを定規に代用することはできないの?」
定規を物差しの代用にしたり、物差しを定規の代用にすることはあります。
しかし、全て代用できるわけではありません。
目盛りが端から付いていない定規では測りにくい場面が必ずでてきます。
また、三角定規など角度の必要な線を引いたりするときは定規が便利で、物差しでは逆に不便になります。
まとめ
ものさしと定規はそれぞれ使用目的が違う。
定規とものさしは使い方が違います。
目的にあったものを使いましょう。