中華料理を代表する一つに「焼売」がありますが、日本でも大人気な食品です。
ところで、シューマイの上にはなぜグリーンピースが一粒乗せてあるのでしょうか?不思議ではありませんか?
ポツンと1つだけ乗せてあるのです。
「見た目が可愛いから?」
なにか意味があるのでしょうか?
なぜ?焼売(シュウマイ)にグリーンピースがつく理由
実は、シュウマイの上にグリーンピースがのっているのは日本だけです。
中国で誕生した美味しいシューマイは、グリーンピースがのっていません。肉の塊を包んでいる食べ物として親しまれています。
中国人が日本で経営する中華調理店でもシューマイの上にグリーンピースがのっている場所はあまりありません。
グリーンピースのワンアクセントはどうやら日本が考えたことで間違いはなさそうです?ではいったいなぜ?
これには諸説あります。見てみましょう。
イチゴショートケーキに寄せるために焼売にグリーンピースをのせた
子供はケーキが大好きです。もちろん大人も好きですが、イチゴショートケーキのようにシュウマイの上に何か乗せてほしいという声がありました。
シュウマイの上にイチゴをのせるわけにもいかず、何かかわりになる食材を探していたところ、ちょうど大きさも見た目も良いグリーンピースに決まったのです。
「イチゴのかわりだった!」
給食を作るときに数を把握する目印代わりに焼売にグリーンピースをのせた
給食は学校によっては1000個を軽く超えるシュウマイの数が必要です。
特に昔はマンモス学校が多かったため、多くの個数を調理する際に数えやすいように目印になるグリーンピースを添えたとも言われています。
「グリーンピースの色が目印だった!」
子供が喜ぶように・栄養バランスを考えて焼売にグリーンピースをのせた
昭和30年代のこと。
学校給食の調理師さんが子供たちに給食をもっと楽しく食べてもらいたいと思うようになりました。
そこで、美しさの演出を出そうと考えたのです。グリーンピースを除いたシュウマイの見た目はグレーの単色でなんだか地味。もう少し色が欲しい。そこで緑色のグリーンピースを乗せました。
また、冷凍食品業界大手のニチレイの職員が、当時の日本在来種のグリーンピースは硬くゴリゴリしていたところに、ニュージーランドから輸入したグリーンピースが甘くて美味しかったので、これなら子供たちも喜んでくれるだろうと考え採用されたのが始まりだとも言われています。
グリーンピースには食物繊維などが含まれるため栄養面でもメリットがありました。
「子供に喜んでほしかったから乗せた!」
宝石に見えるように・見栄えを考慮して焼売にグリーンピースをのせた
中国では古くから宝石ヒスイが人気を集めていました。
シュウマイが日本に入ってきたときに、中国のイメージがある緑色の宝石をイメージして、グリーンピースをのせました。
「宝石のように輝くシュウマイを目指した!」
蒸し加減を確かめるために焼売にグリーンピースをのせた
シュウマイの中身は肉です。
蒸し具合がとても重要で、蒸しすぎたら固くなってしまいます。
火の通り具合を確かめるために爪楊枝を使うことも可能ですが、シュウマイに穴が開いてしまい見た目が悪くなります。
そこで、グリーンピースをのせて皮にシワが入る様子でベストな蒸しタイミングを計っていました。
「グリーンピースを蒸す時間の目安にしていた!」
まとめ
シューマイにグリーンピースはベストマッチ。
様々な説があるものの、グリーンピースをのせることで食物繊維などの栄養素も摂取できます。
ただ、現在はニチレイもシュウマイにグリーンピースを乗せなくなってきています。
エビなどいろんな食材を混ぜるようになり栄養が取れるので、グリーンピースを乗せる必要がなくなったのです。