「信号機は横型?縦型?」
西寄りの地方では縦型の信号機をあまり見かけません。
北寄りの地方では横型の信号機をあまり見かけません。
なぜこのような違いがあるのでしょうか?
北地方に縦型信号機が多い理由
信号機は基本的に横向きになっていますが、「青、黄、赤」の順番で並んでいます。
この色の中でも特に重要な「赤」を一番右側に持ってきているのには、ちゃんとした理由があります。
赤色が右側にある理由は、左側は街路樹や看板などによって見えなくなる可能性があるからです。
「木で赤色がみえなくなったら大変!」
縦型の信号機もあります。通常は横向きの信号機を使うようにしていますが、縦向きの信号機は北海道や東北といった北日本、新潟などの日本海側にあります。
「なぜわざわざ信号機を縦にしたの?」
その理由は、雪の重みで信号機が折れてしまうのを防ぐため。縦にすることで信号機に雪が積もる面積を小さくし、重みで折れることを防いでいるのです。
信号機に積もった雪が落下しても少ない雪ですむメリットもあり、横型よりも安全です。
最近の信号機はLED電球を使うようになりましたが、LEDは普通の電球の1/5~1/10の消費電力ですみます。そして光色が見やすくて寿命も長く、維持費が安い特徴があります。
ところが発熱量が低いので信号機の上に積もった雪が溶けにくいデメリットがあります。横向きにしていると降り積もった雪やツララが溶けずに信号のランプが見えなくなってしまうのです。
ツララが落ちてきたら大変です。
LEDを使うことで信号機そのものを細く作れるようになったので、縦型信号機の上に雪が積もりにくくすることが可能になりました。
まとめ
縦信号機は雪対策。
横型信号機は、左から「赤・黄・青」。
看板や街路樹で隠れても「赤」が隠れにくいように工夫していました。
縦型信号機は、上から「赤・黄・青」。雪が積もっても赤が隠れにくいように工夫していました。