聴くだけで頭が良くなる曲があると言います。
それはあの有名なモーツァルト。
本名は「ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」です。
この噂は本当なのでしょうか?
怪談はどの学校でも必ず出てきます。モーツァルトもその1人。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)は、1756年、ザルツブルグで誕生しました。
「夜の学校にある音楽室は怖い!」
モーツァルトってどんな人?
モーツァルトは、ヴァイオリニストの父レオポルトと、母アンナ・マリアの第7子として生まれました。
世界的に有名なクラッシック音楽の作曲家として成長しましたが、ウィーン古典派3巨匠として、ハイドン、ベートーヴェンと共に名前を残しています。
モーツァルトは8才の時に初めての交響曲(交響曲第1番)を作曲しました。
「8歳で作曲!これぞ天才!」
その作曲方法は、曲の構想はすべて頭の中だけで作り、 構想が固まると一気に楽譜に書くというもの。
さらに、妻と一緒に会話をしながら楽譜を書くこともできた恐るべき天才です。
しかし、数々の名曲を残しましたが、1791年に35歳の若さでこの世を去りました。
モーツァルトの曲を聴くと頭が良くなる
モーツァルトの曲を聴くと頭が良くなると言われています。
「本当なの?」
モーツァルトの曲を聴いていたら、テストで100点をとれるのでしょうか?
1993年、実験したのはカリフォルニア大学アーバイン校の心理学者フランシス・ラウシャー。学術誌「ネイチャー」で発表しています。
モーツァルトのある曲を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、なにも音楽を聞かせなかった学生よりも、空間認識テストで高い成績を出しました。
さらに、1998年にラットを用いたT字型迷路実験。
前回と同じ曲を聞かせたラットは、他の曲を聞かせたラットより早く迷路を抜け出すことが判明しました。
これを受けてモーツァルトの楽曲は脳を直接刺激していると結論づけました。
モーツァルト効果の曲
モーツァルトの曲を聴いて、頭がよくなることを「モーツァルト効果」と呼ばれています。
「そのまま!」
モーツァルトに代表されるクラシック音楽を聴くと頭が良くなる、と主張される効果を得ることができます。
では、どの曲を聞くと頭が良くなるのでしょうか?
モーツァルトの曲はクラシックの中でも3000Hzを越える高音域ゾーンに位置する曲が該当します。
この高音域の曲が脳に与える効果は、「知的能力・芸術性・発想力・想像力」の向上と言われています。モーツァルト効果を知って、実際に職場でモーツァルトの曲を流している会社もあるほどです。
モーツァルト効果
モーツァルト効果により、実験対象者の知能指数(IQ)が 平均にして8~9ポイント高くなりました。
その効果は音楽を聞いて10分~15分程度の限定的なものだったとされています。この実験に使われたモーツァルトの曲が 「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」。
漫画「のだめカンタビーレ」の中で谷岡レッスンの中、千秋とのだめが初デュオした曲になります。聞いたことがあるかも知れませんね。
モーツァルト効果の嘘とホント
本当にそのような「天才効果」があるのでしょうか?
実は、モーツァルトに限らずクラシック音楽には、ある程度の脳への刺激や心的状態の変化は確認されています。
音楽を使って治療する「音楽療法」もあるため、なにかしらの影響を受けたことは間違いないでしょう。
要するに、モーツァルトに限らずに「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」と似たような音質なら、頭を良くするのは本当です。
メタ分析を行った結果のモーツァルト効果について研究者は「中程度の効果がある。音楽によって気分や覚醒が最適な状態になりその結果課題の遂行成績が向上するという間接的な効果である」と結論を出しています。
まとめ
クラシックは頭を良くする。
モーツァルトを含めて頭を良くする音楽が存在するということ。
ちなみに、脳科学的にはクラシック以外にもアップテンポの曲を聴くことで脳を活発化させることもできます。言葉では心に響かないことも、歌にしたら響く人が多いです。
音楽が頭を刺激して、作業の効率を高めてくれる力があるのは確かのようですね。
幼い頃にピアノを習っていましたが、上手に弾けると嬉しいんですよね。