アクアリウムでは主に水中葉を使用します。
水の中で生きる植物と、陸上で生きる植物はそれぞれ生き残るために進化をしていきました。
しかし、同じ植物でも水と陸の両方で生きていけるものがいます。
水中葉と水上葉の違い
そもそも水中葉と水上葉の関係とはどのようなものなのでしょうか?
植物は非常に驚きの性質を持っています。
田んぼなどで、水の上に葉っぱが出ている水上葉がありますが、これは種類によって花を咲かせます。しかし、同草を水の中に沈めると水中葉として適応し、水の中で生活が出来る身体になるのです。
それと同時に水の中では花は咲かなくなります。
水上葉の方が周囲の環境に適応する能力が高いため、園芸などを販売しているお店では水上葉として販売しているところが多くを占めます。
販売店からすると、運搬や陳列などの時に水草が弱りにくい水上葉を仕入れた方が安心で、水草を買う側も水上葉で購入した方がダメージが少なくてすむという理由です。
ただ、水中に沈めるタイプのアクアリウムで楽しむためには水上葉から水中葉に適応するまで時間がかかるデメリットがあります。
また、逆に水中葉を水上葉にすることもでき、これまで花をさかせなかったものが水の上に葉っぱが出ると花を咲かせます。
浮力で変わる植物の身体
双方は同じ植物でも形や性質がまったく異なるものと考えておきましょう。
水中の中は浮力が発生します。
この浮力は上に浮かぼうとする力を意味しますが、植物はこの浮力を利用するため自分の力で立つ力を弱めるのです。つまり、水上葉と比べて茎が弱くなり葉っぱも柔らかくなります。また、光を取り込んで光合成をしなければいけないため、少ない光の場所では光を求め背を高くします。
まとめ
植物は動物と違い、その場から動くことができないため驚きべき進化を遂げてきました。陸の上ならエネルギーを存分に使える姿になり、水中ではエネルギーを温存させるために最小限の姿になります。植物の能力は動物を超えていますね。水の中でも陸の上でも生きる凄い生命体です。