列車のレールにはスキマがあります。
「なぜ?」
なぜ隙間があるのでしょうか?
実は、列車のレールに隙間があいているのは普通のことです。
っというか、隙間がないと危険です。
なぜ、隙間がないと危ないのでしょうか?
列車のレールにスキマがある理由とは
(出典:cdn.snsimg.carview.co.jp)
電車に乗っていると、ガタンゴトン♪ガタンゴトン♪
っと音がしますが、これは車輪がレールの継ぎ目を通過するときの音です。
結論から言うと、レールの継ぎ目にわざと隙間を作っているのですが、その理由はレールが鉄製で作られており、夏になると伸びるためです。
包丁とかを作ってる職人が、鉄を熱しながら叩いて伸ばしてる感じです。初めから継ぎ目をピッタリに合わせておくと、鉄が膨張したときにレールの先端がつかえてしまいます。
レールが横に曲がる恐れがあり、脱線のリスクが高くなります。非常に危険です。継ぎ目にあらかじめ隙間を作っておけば、レールが延びても隙間の部分に収まることができます。
「なるほど!頭が良い!」
猛暑でレールが曲がるニュース
「猛暑でレールが曲がった!」
夏になるとニュースなどでよく耳にしませんか?
隙間があるのにレールが曲がる?
「どういうこと?」
その理由は、想定外の暑さで鉄が伸び過ぎたため。
隙間分を超えて鉄が伸びてしまい曲がってしまうのです。この隙間の基準は会社によってまちまち。夏にあまり暑くならない北海道はレールの間隔は少し狭めになっています。
なぜ狭くするのかというと、隙間が狭い方が乗り心地が良くなるためです。
しかし、予想以上の猛暑でレールが伸びてしまいと歪むため、JR北海道では夏の特に気温が上がると予想される日には、散水車でレールを冷やすこともしています。
まとめ
脱線防止の隙間。
鉄の性質をよく知ったうえで、意図的に作った隙間です。
寒い冬は隙間が広がります。
暑い夏は隙間が縮まります。
隙間でレールの伸縮を処理しているのです。