台風の時、暴風雨で吹き荒れる中で人間は家の中など建物へ避難します。
その一方で動物はいったいどこにいるのでしょうか?
「家が揺れるほどの爆風の場合、野生動物は飛ばされないの?」
鳥は風を味方につけて飛んでいますが、想定を超える風になるとコントロールができないので飛ぶことができなくなります。
そうなると飛んで逃げることができません。
「嵐が来る前にどこかへ避難してるはず!」
いったいどこへ?
暴風雨・台風の時に鳥はどこにいるのか?
台風などの荒れた天気の日には、実は人間同様に動物もいろんな場所に避難をしています。
野生動物も人間が避難するのと同じように、台風がきたら隠れてそのときが去るのを耐えながら過ごしているのですが、どこに避難しているのでしょうか?
その場所は、その動物の種類や住処にしている地形・環境によって、雨風をしのげる箇所が変わってきます。
「嵐が過ぎ去るまで安全な場所でひたすら耐える野生動物!」
台風のときの雀はどこにいる?
鳥の中でも人間に身近なスズメたちは、「人家」や「ビル」のすき間などの安全な場所をすみ家にしています。人が住んでる家には天敵のヘビが侵入してくることが滅多にないですからね。
この隙間は雨を防げますが、それと同時に風も防ぐことができるため、スズメにとっては格好の隠れ家です。
雨樋と瓦の間にスペースがあるので、その中に隠れていたりします。
奈良の鹿は台風のときにどこにいるの?
奈良の観光動物として人気を誇るシカ。
奈良の鹿もちゃんと台風から隠れています。
奈良の鹿は野生ですが、人間と身近な場所で暮らしをしています。そこで、人間のエリアの中で雨風をしのいでいるのです。
例えば、「車の下」や「公営住宅」や「階段」。人間の世界には隠れるところがたくさんあります。
(stat.ameba.jp)
台風のときの野生動物の避難先はどこ?
人間のエリアに入らない森の中に住む野生動物はどこに避難をしているのでしょうか?
「人間の世界は隠れる場所があるけど、野生の森の避難先はどこ?」
なるべく風を遮るような崖の間や林、木の生い茂った所を探してもぐりこみながら避難をしたり、群れで葉陰に寄り添ってじっと枝をつかんで止まっています。
一匹だと風に対する支えが弱くても、集団でまとまれば強い力になります。
そして、冷たい雨から体温を保温する効果もあります。
人間も昔、遥かはるか遠い昔には洞穴の中に住んでいました。外敵や寒さから身を守る他にも、台風がきた場合としても比較的安全な場所として確保していたのですね。
台風のときに魚類の避難先はどこ?
陸の生き物の避難先はわかりました。
では、海の中にいる魚はどこへ避難しているのでしょうか?
台風がやってくると大雨が降ります。
すると川はどうなるでしょうか?
濁流が発生。
川で暮らす魚の場合は激流になり、そのまま通常通りに泳いでいると海まで流されてしまいます。
淡水で生きる魚が海に行くとそこは「海水域」。塩分濃度が全く違います。スズキやチヌなどの適応能力があるのならまだしも、鯉やメダカなどはすぐに命を落としてしまいます。
「どこに隠れているの?」
実は、川にも「ワンド(地形)」や「テトラ」があるためそこに魚たちは避難をしています。動かない石と石の間にもガッシリと身体を固定して流されないように隠れているのです。
そうなると気になるのが、海の魚。
海は台風によって強いうねりが発生しています。
そんな海の魚は「水深が深い場所」へ移動して耐えています。また海にも障害物があるので、深く潜ることができない魚は、石やサンゴなどに体を固定しながら身を固めて嵐が過ぎるのを待ちます。
まとめ
台風がきたら動物は避難祭り。
人間も嵐が過ぎるのを耐えていますが、人間以外の動物たちも同じようにじっとして嵐が過ぎるのを待っています。
野生の動物たちも人間と同じように台風から避難しており、野生の動物たちは本能で危険がわかるようです。
地球が誕生して何十億年。
地球の過酷な嵐に耐えた生き物が現在のこの地球で生活を繰り返しているのです。