最近、目が悪くなったと感じている人、眼鏡の視力が合わなくなって買い換えたいと思っている人は、眼鏡屋さんに行き、視力検査をおこないます。
「右!」
「下!」
「上!」
「C」のマークを見ながら、あいている方向を回答して視力の判断をします。0.1や2.0など数値でわかるため、前回よりもどのくらい目が悪くなっているのかが判断しやすいです。
でも、最近では数値を使わないと言います。
使われているのはアルファベット。「A/B/C/D」。
なぜ、数値ではなくアルファベットに変えたのでしょうか?
また、判定の意味とは?
視力検査のアルファベット「基準」とは
視力検査をするときに、目の判定をするにはアルファベットを用いります。最近の学校では、視力検査をするときに「ABCD」で判別をしているのです。
数値ならある程度の目の視力がわかりますが、ABCDと言われてもわからない人が多いのではないでしょうか?
高校生以下ならわかるかもしれませんが、それ以上の年齢になると世代間ギャップにより、わけわかめの世界になってしまいます。
基準を見てみましょう。
- A
視力 1.0以上 - B
視力 0.9~0.7 - C
視力 0.6~0.3 - D
視力 0.2以下
詳細な数値ではなく、大まかな区分分けになっているようです。
現在の視力測定は「A、B、C、D」の4段階で評価されていますが、この測定方法を「3.7.0方式」と言います。
- 3=視力0.3
- 7=視力0.7
- 0=視力1.0
平成4年(1992年)に、文部省 (文部科学省)体育局長通知により開始されたのが始まりです。
「C」になると教室の一番後ろの席からでは文字がぼやけてしまうレベルです。黒板の文字が見えないため、ノートに書くことができません。眼科の受診が必要です。
「D」は「C」よりもさらに黒板の文字が見えません。一番前の席に座っていても黒板の文字は読めないほど。眼鏡やコンタクトレンズで対応するしかありません。眼科の受診が必要です。
原則「B」は再検査をして、再びB以下であれば眼科の受診を勧告されます。「A」は問題ありません。勉強に集中できる素晴らしい目を持っています。
視力検査が4段階に判定される理由
なぜ「ABCD」の4段階で視力検査をおこなうようになったのでしょうか?
数値では都合が悪いのでしょうか?
実は都合が悪いです。目の前に見えにくいものがあったらどうしますか?目を細めませんか?
目の前にある黒板の文字が見えない場合には、子どもは目を凝らして、細めてよく見ようとしてしまいます。目を細めたことで焦点が一時的に合います。すると、視力の0.1や0.2程度はアップしてしまうのです。
例え数値を出したとしても、正確な目の視力は変わってしまうということ。そのため、大体の視力がわかれば良いのです。
まとめ
視力は目を細めれば変わる、大体の視力でいい。
自分の視力を正確に知りたい場合には、眼科で受診をする必要があります。
昔は数値で教えられてきたので、2.0の視力があれば「凄い!」と言えます。3.0の視力があれば「マサイ族かよ!」と言うこともできます。
最近では「A」判定で「視力 1.0以上」なので、昔のような感動を感じることはなくなりそうです。