飛行機墜落事故や遭難事故が多発するインドネシアの山があります。地元の人は言うのです。
「地獄の声がする!」
いったいどのような現象なのでしょうか?
インドネシアのスマトラ島北部プラスタギ高原の中央にある山、地獄の声を詳しく見ていきましょう。
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地獄の声がインドネシアの山から聞こえる謎の正体
この山の標高2145mのシバヤック山の南側中腹には、スアラナラカ、通称「地獄の声」と呼ばれる穴があります。
この穴は、直径2000m、最深部まで300mにもなる、すり鉢状の穴をしています。
(出典:encrypted-tbn0.gstatic.com)
「まるで地獄の入り口みたい…」
地元の人々は古くからこの穴には決して近づきませんでした。
「命が惜しければスアラナラカには近づくな。悪魔が住み、地獄の声が聞こえて、恐ろしい死を遂げる」
と言い伝えられているためです。
なぜか動物も近づかずに、植物すらも生えていません。
そして、この付近では遭難や航空機墜落が昔から頻発している場所なのです。
スアラナラカの調査
1956年に調査が入りました。
総勢9人、地上で7人が待機。まずは地質技師のギルバートと測量士のフレーデルが穴の底へ降ります。
穴の斜面は砂地で、周囲にも毒性の物質は含まれていませんでした。底近くには蜂の巣状に横穴が並んでいることも判明。
ところが、とくに毒性の物質や超常現象は発見されなかったにも関わらず、測量士のフレーデルは突然悲鳴を上げて頭を抱えるように倒れこんでしまいました。
「ぎゃぁああ!!」
引き上げられたフレーデルは顔面蒼白。
地質技師のギルバートも底へ降りて穴の底に到着しましたが、フレーデルと同様に悲鳴を上げて引き上げられました。ギルバートは気絶をしてしまいます。
「穴の中でいったい何が…?」
二人は意識を取り戻しましたが様子がおかしく病院に運ばれて検査をすることになりました。
すると、二人は三半規管が完全に破壊され、平衡感覚が失われていました。まるで宇宙空間にいるようにフラフラしてしまい、立つことも難しくなっていたのです。
2人は死ぬまで回復する事はありませんでした。
「恐ろしい…鬼がいるに違いない…」
地獄の声の原因とは
再び調査をすると、穴の中に低周波音が検知されました。
この低周波が底付近の蜂の巣状の横穴や、すり鉢状の穴に反響し合って増幅し、結果的に強い音波を発生させていたことを突き止めます。その強烈な音波により、生き物の三半規管を破壊していたのです。
「超音波で頭が割れそうになっていた!」
超低周波は、血圧上昇やめまい、そして動悸や頭痛、耳鳴り、吐き気、不安などの症状を生み出すことでも知られています。この調査の結論は強力超音波が原因。
しかし、別の原因が眠っているかもしれません…
まとめ
頭のなかで響き渡る音波。
超音波が原因だと判明しましたが、鬼がいるかも知れません。
漫画「ぬ~べ~」の鬼が出てくる穴にそっくりです。
クリソツです。