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ヒメタニシの飼い方【メリット・デメリット】

ヒメタニシの飼い方【メリット・デメリット】4コマ漫画

アクアリウムはコケとの戦いです。

光が強かったり、富栄養状態だと藻が生えやすくなります。

水草などに生える藻はミナミヌマエビやヤマトヌマエビが活躍してくれますが、ガラス面では思うような期待は得られません。

そこで貝類に頼るのですが、多くの人から信頼され実力もあるのが「石巻貝」です。

ただ、「ヒメタニシ」の力も侮れません。

ヒメタニシの苔取り能力が凄い!

石巻貝はコケ取り能力は高いですが、卵を産み付けていくのでデメリットがあります。

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ガラスのコケをとる貝は他にもいます。

「ヒメタニシ」です。

ヒメタニシはコケ取りのほかにも、水質を良くしてくれる能力があります。

ヒメタニシのメリット

アクアリウムでは石巻貝が人気です。

でも、繁殖はしないものの、卵を至る所へ産み付けるためデメリットがあります。すぐに取り除くことができる卵なら良いのですが、頑丈にこびりついているため水槽外に出すのも一苦労です。

石巻貝に次いで人気のあるのが「ヒメタニシ」です。

ヒメタニシには驚くべきメリットがあります。

ヒーターいらず

日本にはタニシの仲間が四種類ほどいます。

「ヒメタニシ」・「オオタニシ」・「マルタニシ」・「ナガタニシ」。

本州から九州にある水田や用水路、沼池などに生息しています。日本固有の生物なので日本の四季には強いため、野外飼育や室内の水槽でもヒーターなしで飼育が可能です。

水温は5度~30度位まで。

水質は弱酸性~弱アルカリ性。

メダカやミナミヌマエビなどとも混泳が出来ます。金魚とも混泳できますが、小さいヒメタニシは食べられる可能性があるので少し注意が必要です。

水温や水質に対する適応能力も高く、丈夫で飼い易い貝です。

繁殖、稚貝で誕生

ヒメタニシは、卵胎生で卵を産みません。

親から同じ形の稚貝が誕生します。

稚貝で生まれるため、アクアリウムには最適です。

卵で生むタイプは基本的に卵の数が数百~数千個にも及びます。一方である程度育った段階で誕生する稚貝タイプは1度に30匹程度となるため、数の調整が可能です。

水槽内に個体が増えすぎると水質も早く汚れてしまうため、個体数が調整できるのは嬉しいメリットと言えます。

水質濾過をする

通常の貝類は水槽内の藻等を食べますが、自らの糞により水質を汚してしまいます。

しかし、ヒメタニシは藻類を食べてくれる上に、自らの糞から水質悪化養分(栄養塩)をあまり出しません。また、ヒメタニシはガラス面を綺麗にしながら水質の浄化にも役に立ってくれます。

水質まで浄化できる、アクアリウムに向いた素晴らしい貝になります。

ヒメタニシはアサリのように直接水を吸い込み、水に含まれたプランクトンや汚れなどを食べることができるのです。

ヒメタニシの飼育方法とデメリット

水槽をキレイに保つ能力が高いヒメタニシの飼育は比較的安易にでき、初心者でも難しくはありません。基本的に魚を飼育できる環境でさえあれば、同じ環境で飼育は可能です。

ヒメタニシを飼育する場合は、目の細かい砂利などを厚めに敷くようにします。

水温が下がると冬眠状態になることもありますが、この際、砂に潜る習性があります。低床を掘り起こすため、水草水槽では水草が浮いてしまうので、この点が少しデメリットで厄介。

屋外飼育は直射日光が当たる場所、室内飼育の場合は強めの照明が望ましいです。

ヒメタニシは大食いなので、暗い場所だとコケなどが不足し、やがて餌不足に陥り餓死をする恐れがありあます。照明で藻が発生し易い環境を作ると良いでしょう。

ヒメタニシはコケ取りや水質を綺麗にするために飼育されていることが多いですが、石巻貝のコケ取り能力を知っていると少し力不足だと感じるかもしれません。

しかし、水質を改善する能力があるためヒメタニシはアクアリウムで活躍してくれる貝です。

まとめ

石巻貝の卵に悩んでいる人はヒメタニシを選択してみるのもひとつの手です。ただし、繁殖して増えるため注意が必要になります。

コケが生えやすい環境の水槽にピッタリなヒメタニシは、水質も良くします。

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