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魚の水カビ病の治療法・治し方

魚の水カビ病の治療法・治し方【4コマ漫画】

金魚や熱帯魚、川魚などに白いもやもやふわふわしたものが付いていることがあります。この正体とは何なのでしょうか?

魚に付く白いふわふわした正体は「水カビ」

魚も生き物だから病気にかかります。

「白い」がキーワードの病気にはいくつかあります。

白いものがつく病気に、「白点病」と「水カビ」と「白雲病」があります。ふわふわなら水カビの可能性が高いです。

水カビ病の発症

魚の飼育をしていると、何かしらのトラブルが発生することがあります。

そのひとつに魚の病気がありますが、水カビを見ていきましょう。

水カビ病は、金魚や熱帯魚の中でもよく見られる病気です。「わたかぶり病」とも呼ばれます。真菌類が体表に繁殖することにより発生します。

普通は健康体の金魚などには感染しませんが、何らかの原因で身体やヒレ等に傷がつくと、そこからカビが繁殖していきます。

(www.gex-fp.co.jp)

特徴

特徴としては、もやもやふわふわとした白い物体がヒレや身体に付着します。そのまま症状が悪化すると全身が綿のようなものに覆われて死んでしまう可能性が高いです。

っというのも、水カビがエラまで及ぶと呼吸が出来ずに窒息してしまうためです。

魚の身体に水カビが付くだけではありません。

目に発症することもあります。

身体に水カビが付くと対処をしやすいのですが、目に出来てしてまうと目の全体を覆い、目の裏側にカビが侵入します。魚の目から血が垂れる場合もあります。また目はエラに近いため、早期治療が重要になります。

原因

水カビ病は基本的に発生を抑える事が出来る病気です。

そのためには発生原因のリスクを普段から下げる必要があります。

その原因とは、水質の悪化にあります。

魚の体力次第では水換えをするだけで水カビ病が回復する可能性もあります。水槽の中には多少の水カビ菌がいますが、飼育環境や魚の体調により水カビ病のリスクは変わります。

水質が悪化してしまう原因は、餌のやり過ぎです。

魚が餌を食べずに水槽の下に沈殿している場合はこのようになります。

水槽内にいる水カビ菌が残り餌を栄養にして増殖するのです。その結果、餌の周囲を囲むように白いふわふわとしたものが付着します。

これが魚の身体で起こっているワケです。

金魚の餌やザリガニの餌などを水に入れて数日置いてみると目視で確認出来ます。一度、生体が何も入っていない水槽で実験をして、自分の目で見ておくと良いでしょう。

水カビ病の対処法(治し方)

水カビ病の対策として、水槽内のゴミなどを取ることが先決です。

水カビは餌の食べ残しもありますが、アク抜きが出来ていない流木にも出来ることがあります。とくに新枝を切って水槽に入れると、その樹から出る灰汁を餌にして水カビ菌が繁殖します。流木などにカビが付いている場合は、一度水槽から出してブラシなどで洗うと安心です。

ウィローモスなどを活着させている場合は取り出しが難しい場合もあるので、歯ブラシなどでカビの付いている部分を取り除きましょう。取り除いた水カビはすぐに水槽から取り出します。

水槽の底に餌の食べ残しがあると、餌の表面に白い綿がつきます。

砂利やソイルなどを底床に使用している場合は底に餌が入り込みやすく水カビが繁殖しやすいです。水槽の底の食べ残しを掃除する場合はプロホースを使用すると便利です。

100円ショップにあるアクア用のポンプホースを使用しても、ある程度は対処することが出来ます。その場合はポンプで水を排水中に、底床部分にホースの先を近づけて水面をグルグルとかき混ぜます。すると砂利の下に沈んでいた残り餌や糞が浮遊するので、すかさずそのまま吸い取ります。この掃除方法はかなり楽です。

プロホースは砂利の中まで掃除が出来るので100円のポンプホースで対処出来ない場合は使用してみるのもアリかなと思います。

ただ、むやみにかき回せるとホースで吸いこぼれた糞などの有害物質が水槽内に再浮遊するため注意が必要です。

魚に水カビが付いている場合は、ピンセットなどを使用して直接取り除く方法もあります。魚は暴れるものも少なくないので忍耐力が必要です。少しずつ水カビを取り除きます。ただ、目に水カビが出来た場合は残念ながらピンセットで取るのは難しいでしょう。無理に取ると目玉が取れてしまう恐れがあり危険です。

薬品を使用するようにします。

水カビ病の治療

治療は、「メチレンブルー」を使った薬浴が一般的です。

この薬剤は白点病を主なターゲットにしていますが、水カビにも効果的です。

ちなみにメチレンブルーはメダカの卵に水カビを付けたくない場合にも使用されています。

そして「塩水浴」をする方法もあります。これは昔から行われてきた治療法です。金魚の場合だと体内塩分濃度が約0.6%あり、塩浴はその体内塩分濃度に近づけるのが目的です。

「0%~0.5%」で塩分の濃度が金魚の体液より低い場合は、水分が少しずつ金魚の中に入ってきます。塩分の濃度が金魚の体液と同じだと、水分の移動は無く金魚にとって快適になります。そして塩分の濃度が金魚の体液より高い0.7%以上の場合は、ナメクジに塩をかけたような感じに水分が少しずつ金魚の外に出て行きます。

要するに、塩水浴の治療法は魚の体力を戻す効果に期待できるということです。

塩化ナトリウムによる殺菌作用で水カビ対策にある程度効果があると言われていますが、補助的な感じに受け止めておいた方が良いかも知れません。まず症状が進んでいると塩水浴では完治しない可能性が高いです。

また、適量の塩分が魚に良いからといって、塩分を淡水魚の水槽の中に毎回入れるのは一般的ではありません。塩分がどのくらい残っているのか毎回確認をしなければいけなくなり大変ですし、魚のストレスになる恐れもあります。

また、塩分が苦手な水草に悪影響が出る可能性もあります。魚が病気になった時に体調を戻すために使用しましょう。

水温を25℃以上』にするのも効果的です。

 

水カビは、水温が20℃以下になると発生しやすいので、水温を上げると菌の繁殖を防ぐことが出来ます。30℃まで上げると最も効果が出ると言われていますが、高水温による魚へのダメージも考えておきましょう。

水カビは水温の理由から冬に発生しやすい傾向があります。冬になるとバクテリアの活動も低下してしまうため、水質の安定が左右されやすいためです。

また、魚自体も冷たい水温により身体が動かず免疫力が低下をしている状態のため、水カビの繁殖能力がうわまると魚に感染をしてしまうことが多々あります。注意深く観察をしておくことが大切です。

まとめ

ベアタンクで飼育をすると、餌の食べ残しがすぐに確認できるので水カビに強い水槽を作ることができます。掃除の手間は増えてしまいますが…

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