陸上で生きる植物は「水」・「光」・「土」を利用して、二酸化炭素を吸いながら酸素を出して生存しています。これらを一つでも失うと元気がなくなり枯れてしまいます。
では、水の中の植物が枯れる原因はどこにあるのでしょうか?
限られた水槽の中で植物を育てると上手くいかないこともたくさんあります。
水草が枯れる原因を見ていきましょう。
水草が枯れる理由と原因
基本的に水草が生きるためには、陸上植物と同じように『土・光・水』が必要です。(アナカリスやモスなどのように、土がいらない水草もあります。)
水草を枯らさずに育てるには、水草が自生している環境を水槽の中で再現する必要があります。
水はもちろんのこと、光や栄養、そして水温までを管理する必要があります。水槽は水中なので水不足になることは考えられません。
その他の原因を探っていきましょう。
水草を元気に育てるポイント!
- 水
- 光
- 栄養
- 水温
自生している水草を水槽に入れる場合
お店などで植物を買う場合は、水槽の環境に最初から慣らしていることが多いため、枯れにくいですが、自生している野生の植物を採ってくる場合は、環境が大きく変化します。
最初は水草そのものの身体に蓄えているエネルギーを使いますが、徐々に力を使い果たし、水槽の環境に適応できないと枯れていきます。
光不足の場合
水草にも種類がありますが、水草が枯れてしまう主な原因として『光合成不足』があげられます。
太陽の強烈な光に比べ、人口で作り出した光はとても弱いのです。また水中では光の透過率も落ちるので強めの光を当てる必要があります。
例えば、モスやアナカリスなどは光が少なくても成長することができるため、蛍光灯の蛍光管1灯でも問題はありませんが、ヘアーグラスなどの水草は強い光を求めるため、蛍光管が2灯~4灯必要です。そして照明時間も重要になります。
水草の適応能力
水草は環境に適応する力を持っています。
アナカリスの場合だと、野生から持ってきた後は環境に馴染めず、細くなったり枯れていくことがありますが、すぐに適応して成長を開始します。
この場合、水槽の環境によっては自然環境で育ったものに比べて小さく育ちます。
これはエネルギーを最小限に抑えるための植物の知恵で、水槽の環境に適用したためです。うまく環境を揃えることができれば、野生のように綺麗に育てることが出来ます。
定期的な水替えも重要
水質ですが、ほとんどの水草が中性から弱酸性、軟水の水質を好みます。
水道水は時間がたてば自然に炭酸ガスが抜けて弱アルカリ性に傾いてしまうため、なんらかの方法で弱酸性にする必要があります。
水草水槽では低床にソイルを使用している人が多くいます。これはソイルを低床に敷くことで弱酸性に保つことが出来るからです。
また、ソイルは土を焼き固めたものでもあるため栄養が豊富なので水草にとって理想の環境にしやすい特性があります。
水草には丈夫なものもあれば、繊細ですぐに枯れてしまい育てる難易度が高いものがあります。その水草が野生化ではどのような場所で育っているのか?水温や水質をある程度確認してから水槽の中に入れると良いでしょう。
まとめ
例えば、自生していたアナカリスを水槽に入れて細くなったのは、水槽に適応したからです。適応できなかった水草は枯れます。水草が生きられる水温にも気を付けましょう。