水族館でひときわ目を引く大きなサメ。
それは「ジンベイザメ」です。
圧倒された経験もあるのではないでしょうか?
まだ見たことがない人はぜひ一度でも見てみてください。あんなに大きな生き物が動いているというだけで感動ものです。
そしてフォルムがかっこよく可愛い。
温厚な性格がそれに拍車をかけて、サメ界の人気者に君臨しています。
「怖いサメもいるけど優しいサメもいる!」
そんなジンベイザメには、知られざる秘密がたくさんあることを知っていましたか?
ジンベエザメの秘密「特徴」
ジンベエザメは、世界中の温帯から熱帯の沿岸および外洋に生息する世界最大の魚類になります。その大きさから多くの人が魅了されています。
そんなジンベイザメは日本にもやって来ており、日本近海には初夏から秋にかけて回遊しています。
ジンベイザメの身体の背面は灰色で白色の斑点があり、その模様が陣兵衛羽織に似ていることからこの名前がつきました。
生態の秘密を探ってみましょう。
ジンベエザメの食べ物や歯の数の秘密
「サメ!」
って聞くと、「恐ろしい」や「怖い」というイメージがあります。
人喰いサメとも言われるホオジロザメが、映画「ジョーンズ」に登場したことで世界的にサメはこれまで以上の恐怖の対象になりました。
しかし、たくさんいるサメの中でもジンベエザメはとてもおとなしい魚です。
食べ物は主に小型の甲殻類などのプランクトンを食べており、人を襲うことはありません。
そして歯は退化していて、とても小さな歯が口の上下あわせて約8,000本~1.0000本(1万)並んでいます。
人が近くを泳いでいても襲ってきたりしない優しいサメなんです。
実は泳ぐスピードが遅い
成長すると最大で10~12mとなる大きな身体をしたジンベエザメですが、泳ぐ速さは時速5キロメートル程度しかありません。
「時速5kmってどのくらい?」
人が一般的に歩いた速度が時速4kmほどだと言われています。
つまり、人の歩行速度とジンベイザメが泳ぐ速度は同じ。
人が泳ぐ速度もそのくらいだと言われているので、頑張ればのんびりと泳いでいるジンベイザメに勝つことができますね。
サメ類の中でも一番のんびりした性質をしているのがジンベエザメです。
親になると体重は10トンを超えるので、天敵がいないために外敵を恐れることがなくダイバーが近づいても気にもとめません。逃げる必要がないので早く泳ぐ必要もないのです。
卵では生まれない!赤ちゃんは胎生で大きい
1995年に台湾で捕獲されたジンベエザメのお腹の中から、約300尾の赤ちゃんが出てきたことがあり、他のサメと同じく胎生で誕生するということの発見がされました。
(stat.ameba.jp)
「可愛い!」
ジンベエザメの赤ちゃんはお腹の中で卵がかえり、子どもの状態で生まれるということがわかりました。
それと同時に赤ちゃんの大きさが約30cm~60cmであることも判明したのです。
親魚から出てきた瞬間から、既に鯉ほどの体長があります。
まとめ
ジンベイザメは秘密でいっぱい。
ちなみに、ジンベイザメは大きい体をしていますが「プランクトン」を餌にしています。
その理由は、貪欲で魚類を食い荒らす一般的なサメの数が増えすぎると餌不足になり、餓死の危険にさらされるためです。
ジンベイサメは食糧難を解決するために、ほかのサメと競合せずに生き残る道を見つけました。