宮崎県には「フェニックス自然動物園」という公園があります。
レッサーパンダをはじめ、フラミンゴやキリンなど太平洋を望む約130,000平方メートルの松の丘陵地に約100種1,200点の動物たちが飼育されています。
その一角で不思議で珍しい光景を見ることができるのです。
鯉に餌をあげる鳥
宮崎市フェニックス自然動物園で見ることができる貴重な珍光景は、なんと鯉が餌を食べている光景です。
でも、ただ鯉が餌を食べているだけではありません。
餌を与えているのは飼育員ではありません。
コクチョウと呼ばれる鳥です。鳥が鯉に餌をあげている不思議な様子を見ることができます。餌のあげかたもユニーク。
コクチョウ用の餌でしょうか。コクチョウがエサ場からパンのようなものをくわえると
そのまま鯉が集まる池の中へいれます。そして、その餌を待っていたかのように我先へと食べる鯉たち。
「完全に餌付け…」
ひょっとするとコクチョウが鯉に恋をしているのかも?
たまたま偶然的にこのようなことをしている行動なのでしょうか?実は同園では10年前から鯉に餌をあげているという話もあります。
日課になっている様子。っということは、偶然でもなく鳥が意図的に餌を鯉にあげているということになります。
鳥が鯉に餌をあげる真相とは
よく見てみるとコクチョウが自分の餌を水を使って柔らかくしているようにも見えます。
そして近寄ってきた鯉を威嚇している姿も見られます。また、餌もコクチョウ自身がしっかり食べていることが確認できます。
つまり、「おこぼれを狙ってきた鯉の姿が餌付けのように見えている」ということ。
園では、穀類にキャベツや白菜をみじん切りにしたものを水辺のエサ箱に入れています。エサをのみ込みやすくしようと水の中にくちばしをつっこんでいるのです。
っというのも、コクチョウの食性は草食性で、主に水草を食べています。水辺に近い場所や陸上でも草を採食することがあるため、逆に水に浸っていない食べ物は違和感があるのかもしれません。
そこでコクチョウは池の水を使って餌に水分を含ませて食べます。その習性を知った鯉が近寄ってきました。
種を超えた本当の愛もある?
鳥が他の動物に餌をあげるシーンは他にもあります。例えば鳥が餌をくちばしでつまんで犬に食べさせている動画です。
まるで母鳥が小鳥に餌をあげているように見えます。犬も鳥ごと食べるのではなく、器用に餌だけを食べています。
鳥は意図的に餌をあげています。好きでプレゼントしているのか、犬が食べる姿を面白がっているのかはわかりませんが、微笑ましいですね。
まとめ 愛のカタチはそれぞれ
種族を超えた愛のカタチなのかもしれません。
ひょっとするとおこぼれをもらいにきただけかもしれません。